東洋経済ONLINE http://toyokeizai.net/articles/-/172407
ゴルフ界が「一般人」から活性化策を募るワケ
市場調査データを公開し、アイデアを募集!
PGA(日本プロゴルフ協会)
「ゴルファーライフスタイル調査」結果の開示について
http://pga.or.jp/2017/04/post_1957.html
「ゴルファーライフスタイル調査」サマリー版
http://www.pga.or.jp/index2.html?http://www.pga.or.jp
矢野経済研究所・PGAは良いデータを取っており、答えは簡単でした。サマリー版では的外れのまとめ方でしたが、データ全体の中で必要なデータは集められており、分析する「視点」の狂いです。
それは仕方のないことで、PGA・矢野経済研究所は「ゴルフの商売」では素人だからです。当たり前でしょう。レッスンプロ・ゴルフ場(メンテナンスを含む)・ゴルフ用品メーカー・物流の関係者が「商売のプロ」であるべきです。
プロであるべき関係者が、どんどん勉強して発言すべきであり、そうしないと分析が的外れになるのです。
これほどデータが揃っているのにPGAは何を考えているのでしょうね・!
経営者として、コンサルとしての経験からは、「深読みするより実行あるのみ!!」です。
ゴルフ業界が「座して死を待つ」状態に至っているのは悲しいことです。村上ファンドのような行為で、含み資産をはぎ取られ、動きが取れなくなっていく様を見るにつけ、業界の経営者だけでなく、レッスンプロや社員がどうして自覚できないのかと、ヤキモキします。
「早くやれよ!!」
■答えは簡単でした。
PGA「ゴルファーライフスタイル調査」詳細版を一読して分かったこと。
要するに【1.誘ってもらって、2.仲間と気楽にやりたい放題、3.楽しんで健康に良い運動】であることです。
①スコア100を切れないゴルファーが60%。
②ゴルフは仲間と一緒。
③本気でスコアアップは考えない。
④もっと気楽に、安く健康に。
⑤知らぬうちにスコアアップ。
データから読み取れたのはこの要素です。
■データ1【平均スコア―】100を切れないゴルファーが60%
接待ゴルフでも、付き合いゴルフでも「必要なスコア」は90前後と言われてきました。
友人とのお付き合いでも迷惑を掛けないスコア―は90前後です。100を叩くとやはり同伴者に迷惑を掛けます。接待では90前後で回っていないと、お客に「負ける」ことが出来ません。自分が70台で回る腕前だと嫌われます。「仕事もせずに何やっているんだ!」と思われるからです。かといって100を打つと迷惑になります。
純粋にスコアを良くしようと追い求める環境にいられる人はごく少数なのです。それでシングルのゴルファーが「エリート面」してしまうのですが、プロゴルファーまでも「でかい面」しては商売に差し障ります。レッスンプロはあくまでも商売人でなければならないのです。
それはゴルファーの99%が70台で回る必要がないからです。むしろ友達との関係を保つためにも90前後にしておくべきなのです。
■データ2【スコアアップが目的ではない】競技が目的は「0.3%」
Q12~Q14の設問に対する答えを見ると、ゴルフは身近な人に連れられて始める(半分強)よりも、会社関係の人に誘われて始めた人(60%強)のほうが多い。これはバブル期の影響が大変強く出ているデータであり、今後も強力な市場拡大の手段となりえることです。税務署にゴルフを必要経費と認めるように働きかけるのは重要であり、ゴルフ業界としては死活問題でありましょう。
この設問では、ゴルフは「社交の場」で「一緒に酒を飲む」のと同じ意味があるのが分ります。
また「誘われないからゴルフをやらない」ゴルファーがひどく多いことも分ります。これはゴルフ場側が絶えず「ゴルファーのライフスタイルに提案し続ける必要性」があることを示しています。
立地条件を理解して、ゴルフ練習場の重要性を理解しないとPGAの目的は果たせませんね・!
さて、「データを素直に分りやすく解釈」して、「市場創造の方策」につなげてみましょう。
解決策アイディアは2つで良いはずです。
実行は「組織作り・組織運用の技術」が必要になるのは明確ですね。また実行計画詳細に入ると「広告技術」が絶対的に必要です。電通の技術ではありませんよ・!
PGAがどれほど実行能力があるのでしょうか? 実力が求められますね・!
まずは「素直にデータ分析」からです。
【PGA「ゴルファーライフスタイル調査」】詳細版・経過報告[2]➡・・・に続く