プリウスと言えば「燃費」に関心が向くのは当然ですが、新型プリウスとしては「普通の車」としての評価の向上を目指したようです。
デザイン、インテリア質感、乗り心地、使い勝手などにユーザーの関心が多いようですが、今回のモデルで注目したいのがE-Fourです。世界的な流れとなってきた4輪駆動をプリウスも取り入れてきています。
この出来を見てみましょう。

出典:http://toyota.jp/prius/performance/efour/
何のためのE-Four(4輪駆動)か・?
パートタイム4WD
2WDシャーシ

出典:http://toyota.jp/prius/performance/top/
トヨタの4輪駆動であるE-Fourは、もちろん雪道など滑りやすい路面での走行性能の向上です。
新型プリウスでは通常はFFで走行しており、必要な時だけ後輪を駆動する方式です。それも後輪専用モーターによる駆動です。フルタイムで後輪を駆動すると燃費が落ちますので、前輪駆動で走っていてタイヤが滑ったときに駆動するのが基本です。
そしてFFなので、発進時や急な坂道などでは、駆動輪である前輪がスリップすることがあり、後輪に荷重がかかり後輪を駆動したほうが燃費でも有利になる状態があります。
そのときに後輪のモーターによる駆動が始まります。
新型プリウスではEタイプの軽量(車重1,310kg)モデルでは燃費はJC08モードで40km/Lを記録します。でも車重1,450kgに達するE-Fourでは34.0km/Lと15%劣ります。通常モデル(車重1,380kg)37.2km/Lに比べて70kg車重が重いにもかかわらず3.2km/Lしか違いません。
この重くなった車重と悪化した燃費に対しても余りあるメリットがE-Fourにはあるのでしょうか?
では、世界的にAWDつまり全輪駆動が模索されているのはなぜなのでしょうか?
もちろんスリップを制御することで安全性の向上があります。またタイヤのスリップを抑制できれば、燃費も向上します。SUVでは悪路の走破性が向上します。さらにもう一つ大事な性能向上があります。
日産GT-Rの4WD

出典:http://www.nissan.co.jp/GT-R/
GT-RもR32から4輪駆動が採用されましたが、GT-Rの場合、その狙いはもちろん燃費向上ではありません。走行性能の向上にあるのは明白ですね。
サーキットを想定してみてください。発進時やコーナからの立ち上がりで後輪に掛かる荷重が大きくなりますので、FFほどのメリットはないでしょう。
しかし、コーナリング中のスリップを制御するには大きく貢献することが予測できます。
つまり、GT-Rの4WDの狙いはコーナリングスピードの向上が、立ち上がりを含めて最大のメリットとなっているのでしょう。
これが同時に、雪道などにも安定走行につながるメリットなのです。
つまり滑らないことでコーナリングスピードが上がります。もちろん雪道などでは極端なスリップしやすい状況ですので、4WD全般のメリットを極端にして見ることが出来ます。