予約サイトの口コミは、不正確で個別の意見には賛成しかねるものがありますが、統計とは不思議なもので、多くの意見を集めてみると、不思議と正確に実態を表すものです。口コミ評価を利用して、各社の経営方針について見ておきましょう。
各コースの特徴[2]
PGM・秦野カントリークラブ・東名厚木カントリー倶楽部
AGと同じくアメリカンファンドの買収で始まった企業ですが、考え方は同じようで、どちらがファンド体質に徹していたかと言えばAGで、PGMは若干甘かった印象でした。しかし、それが客商売としては極端にならずに結果として少々、評価が良いのでしょう。
やれることが多いのとAGと同じく「組織運用」が分らないようで、各コースの支配人任せとなっているようです。マネーゲームの体質が強く、客商売の自明の理を見直して確認するべきでしょう。
AG・小田原ゴルフ倶楽部松田コース
大厚木カントリークラブ本コースと同じAGの経営ですが、あえて別項目に取り上げました。コースの設計レベルの評価では、大厚木カントリークラブ本コースのように、優位性はなく、狭く短いハンディがあります。さらにお客様の立場を無視した経営で、上質の客は逃してしまっているので、シングルプレーヤーでも練習としか思っていないでしょう。コース設計は面白く、極めて難度の高いコースですが、初心者では、コースの良さも見抜いてもらえていないようです。メンテナンスの悪さ、詰め込み過ぎ、そしてプレーヤーのマナーの低さなどで、苦労しているかと思えば、そうではなく、待たされても、手入れが悪くても気にしない手軽なコースとして、生きています。メンテナンスの姿勢を変えれば、内容のあるコースですので、上級者も取り込んで、立地条件の良さを生かして生きていける思います。評価は悪いですけれどもね! このクラスのコースを利用するゴルファーが意外と多いことが考えられます。
このクラスのゴルフ場の特徴
ゴルフ場事業は意外に立地条件が決めるようで、「近くで安くプレーしたい」「気軽にプレーしたい」とする需要が意外に多く、メンテナンスが悪いと、かえって上級者にとっては難しいテクニックを要求されて面白いのかもしれません。しかし、現状のメンテナンスレベルは、手抜きの行き過ぎで、ターフも取れないようでは避けるしかないようです。
神奈川カントリークラブの努力は、希望が持てるところで、太平洋クラブ相模コースのメンテナンスレベルを目指して、コスト削減に取り組めば良いのであると見えます。最もボリュームゾーンにあるこのクラスのゴルフ場の出来を良くすると、ゴルフ界全体が向上するのでしょう。
AGの各コースは、あまりにもメンテナンスの手抜きで、考え直してもらわないとゴルフのレベルを下げてしまいます。雑草グリーンは張り替えるしかないのでしょう。・・・つづく