ディスカバリーチャンネルと言えば、みんなが良く知るおもしろTV。2018年6月3日、その「ディスカバリー」社とPGAツアーが、あらゆるメディア機器を通して世界のゴルフファンを魅了できるよう、世界規模の新たなプラットフォームを作ると発表。ディスカバリーのネームバリューがあれば、ゴルフが世界の人々の目に触れることが多くなっていくだろう。ゴルフ人口増加のため、思い切った戦略だ!
世界ゴルフ業界のあらゆる試み
さて、このニュースを聞いてまず初めに思ったことは、日本のゴルフ業界がこのような思い切った戦略を立てられないか???ということだ。
世界のゴルフ界の中においても、あの巨大な「米PGAツアー」が「ディスカバリー」社と提携することは、やはり将来への布石を打つためだろうと思う。
現在、世界では旧態依然にとどまることなく、ゴルフというスポーツに対して様々な施策、新たな試みが行われている。例えば…
↓↓↓こちらは、ヨーロピアンツアーの新機軸で「ショットクロックマスターズ」。スロープレー撲滅に対する取り組みの一環であり、プロの大会として初めて全てのショットに時間計測が用いられる大会となっている。ゴルファーとして先端を走るプロゴルファー自身が、スロープレー対策のためアマチュアゴルファーの手本になろう!ということだろう。
「ショットクロックマスターズ」について知っておくべき5つのこと#ショット・クロックマスターズ#ヨーロピアンツアー公式
#ゴルフ #GDO https://t.co/5g2vBloeZI— GDOニュース (@GDO_news) 2018年6月6日
↓↓↓こちらは、4日間で行うトーナメントの最終日を、上位24選手が6ホールのマッチプレーで優勝を争う形式にしたもの。最終日のプレーを短縮できることで、ギャラリーの負担も軽くなるらしい。
欧州ツアーで実施 6ホールのゴルフは不完全か?【欧州男子 ヨーロピアンツアー European Tour】|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン https://t.co/DwDRGMxlHN
— masa (@m3f3) 2018年2月12日
↓↓↓こちらは、全米オープンを主催するUSGAはゴルファー促進活動の一環として9ホールプレーを推奨する活動を行っているというもの。18ホールと丸1日使い切ってしまう長丁場のスポーツを、半分にしてゴルフ人口の増加に寄与できないか?というもの。 それに乗じて、日本でも「9ホールチャンピオンシップ(MMT9)」が開催されている。
アップ早い! @golfnetwork_jp: 全米オープンを主催するUSGAも推奨する9ホールプレーのメリットとは? “目土袋を持って担ぐ” 日本でもあのMMT9が今年も開催!https://t.co/X8aUN4AJgH pic.twitter.com/sbUutomQMc”
— Kazuhiro Koyama (@ebird0214) 2015年6月18日
というようなもので、他にもあるかもしれない。いずれも、ゴルフというスポーツの欠点を積極的に補おうとする試みだ。
また、練習場においても、もっと一般的な施設にしようというゴルフ練習場「トップゴルフ」がアメリカでは現れており、世界に勢力を展ばそうとしてる。
参考記事:日本のゴルフ練習場はもう古い!ゴルフ人口を増やすには遊べる仕組みが必要だ! 米「トップゴルフ」を検証してみる
PGAツアーが「ディスカバリー」社と提携の意味
今回PGAツアーが、ディスカバリー社と契約金2200億円にものぼるパートナーシップを組んだのも、ゴルフ人口を増やそうとの狙い、戦略があるに決まっている。
ディスカバリーと言えば、35の言語で世界170カ国以上に放送され、視聴世帯数4億5千万世帯を擁する世界最大のドキュメンタリーチャンネル。
というのも、そのカテゴリーは、科学・テクノロジー、歴史、車・バイク、建築、ミリタリー、人体、旅、パニック・災害、超常現象・事件・事故、冒険・挑戦といった幅広い分野に広がり、これまでにないカテゴリーにも挑戦しているから、たとえば小難しい科学という分野に興味がなくても、一般的な新たな視点で番組作りをしているため、自然と見入ってしまうことがある。
現在、筆者が興味あるディスカバリーチャンネルの番組は、自分の趣味であるクルマを題材にした「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」だ。あの往年の名車を分解して再生する、大した腕前のメカニックの手許も見ているだけでおもしろい! 自分もやってみたくなる。
また、ディスカバリーチャンネルの強みは、35の言語で世界170カ国以上に放送されていることで、まだゴルフに触れていない人も、これからPGAツアーの映像を始めてみることになり、面白さが伝われば魅了されてゴルフを始めてくれるかもしれない。ディスカバリーチャンネルの番組作りが、NHKのBS中継のような退屈なゴルフ番組になるはずないと期待する。
とにかく、ゴルフ人口を増やすには、間口を広くして、敷居を低くする。それがマーケティングの鉄則だ。客層を絞り込むと、業界まで縮小してしまう。それが、わかっているのが米PGAツアーだと思う。
ターゲティングとかいってターゲットを絞るのは、拡大している時にしか通用しない。なぜってそれは、目的が省力、コスト削減だからだ。このマーケットが縮小しようというときに、ターゲットを絞るなんて「愚の骨頂」なのだ。
だから、なんとか日本のゴルフ業界も、はやくそれを倣ってほしいと思うのだ!
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