アコーディア・ゴルフ(AG)田代裕子社長の、MBKパートナーズによるTOB開始発表時のGDOに対するコメントで「日本のゴルフ業界でさらに発展していくため、コースクオリティや快適なプレー環境などハード面、ソフト面双方での質の追求が欠かせない。ゴルファーに選ばれる会社を目指し、新規ゴルファーの創出にも貢献したい」との言葉を発表しています。
これは社員にとっても、ゴルファーにとっても大いに歓迎すべき言葉です。「AGの社長が「質の向上」を口にしたことは、ゴルフ業界に大きな変革の時が来たと喜んでいます。
☚【アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによる買収について(1)】
田代裕子社長の言葉を整理する
これまでのAG経営陣は「質の向上」など考えることはなく、株主に対する報酬のみを目的としているとしか見えませんでした。そのためゴルフ場でのマナーはコース側、ゴルファー側とも低下する一方で、ゴルフ場でトラブルになりかける出来事が、飛躍的に増大していました。打ち込みはもちろん、騒いだり、えばり散らすシングルプレーヤなど、ゴルフが嫌いになりかけています。この流れを止めるには、コース側のマナー向上が必要で、AGの方針転換は何よりも歓迎すべき事態です。
- 「質の追求が欠かせない」としたことは、これまでの「安かろう悪かろう」の姿勢を改めるとの表明です。
- 「ゴルファーに選ばれる会社」としたことは、「買収を可能とする良いスポンサー」でなければなりません。
- 「新規ゴルファー創出にも貢献したい」としたことは、「市場を掘り起こす動作をする」ことです。
この3つの目標を実現するには、現在の管理技術レベルからAG全社で引き上げていくには容易ならぬステップが続きます。現在の姿からは田代社長が本気であるとは到底信じられない状況です。この現実をよく見るために3つの目的を果たすに必要な展開方策を点検してみましょう。
MBKパートナーズの出口戦略
メンテナンスレベル向上一つとっても、コストがかかることです。MBKパートナーズがどの程度の配当を期待し、どの程度の投資をすれば目標が達成できるのか?現場の質の問題を・・・
【アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによる買収について(3)】➡