【アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによる買収について(4)】

アコーディア・ゴルフ

アコーディア・ゴルフ(AG)田代裕子社長の、MBKパートナーズによるTOB開始発表時のGDOに対するコメントで「日本のゴルフ業界でさらに発展していくため、コースクオリティや快適なプレー環境などハード面、ソフト面双方での質の追求が欠かせない。ゴルファーに選ばれる会社を目指し、新規ゴルファーの創出にも貢献したい」との言葉を発表しています。

これは社員にとっても、ゴルファーにとっても大いに歓迎すべき言葉です。

☚【アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによる買収について(3)】

【ゴルフのスロープレーについて解決編(1)】

(1)「質の追求が欠かせない」

■金と人

「質の追及」はどのような商売でも基本とならなければならないのですが、昔から不動産営業・建設業界営業の分野などでは「客を騙さなければ気が済まない」営業マンが数多く存在してきました。ゴルフ業界も不動産・建設業界からの参入が多くあり「質の追及」の基本を忘れているコースも多く存在していました。不況が来てファンドの介入が始まると「村上ファンド」のように違法行為ギリギリの営業が主流のような風潮があり、「質の追及」など眼中になく「マネーゲームの具」と化した感がありました。

もともとゴルフ場の開発そのものが、土地を債権化(会員権)する「土地ころがし」すなわちマネーゲームの様相であったものです。

その最もマネーゲームに特化したような経営方針を取ってきたアコーディア・ゴルフ(AG)が、「質の追及」を掲げたことは画期的変化と受け止めるべきでしょう。会員権とREITと二重債権化とも考えられる状態から、どのようにして「客商売」「質の向上」を目指す運営会社に脱皮するのか?

これを実施していくには、これまで「マネーゲームの具」としか捉えられてこなかった社員が行っている「現場の力」を引き出すしか方法論がないのです。私どもは予約サイトの口コミ評価から「ゴルフ場評価」を進めていますが、その中に公平に見て「質の向上」を進めていけるAGのコースはありません。これまでの企業体質を革新的に変えるしかありません。

人の価値を認識し育成する

■人を育てる

「マネーゲーム」の中に埋没し、「企業は人が作る」ことを忘れている体質の中で・・・

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【ゴルフのスロープレーについて解決編(1)】