ビッグ・スリーの一角が逝く
1960年ごろ活躍した「アメリカの英雄」です。当時、ゲーリー・プレーヤー氏、ジャック・ニクラウス氏と共に「ビッグ3(スリー)」と言われていました。独特のハイフィニッシュで、その明るいキャラクターで人気者となり、傘のマークのファッション・ブランドでも成功し、ゴルフ場設計でも数多くを手掛けていました。ゴルフ界の真のレジェンドです。
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ゲーリー・プレーヤーは「生真面目」で真摯で真剣でした。「世界を転戦するプロゴルファーは体調管理が難しいのでは?」と尋ねられたプレーヤーは「いつもマックを食べているよ」と冗談交じりに言いました。それは世界中で品質の一定なマクドナルドを理解していたのです。日本人ほどの体格で、筋力トレーニングで2人に対抗する姿に日本では人気の高かった人です。御徒町で買ったパターを長いこと愛用し、世界で何勝したのか聞いてみたいところです。おそらく世界最多勝のプロゴルファーでしょう。
ジャック・ニクラウスは「ゴールデン・ベア」と言われてきたように、豪快で少し若かったので英雄パーマーを打ち負かしていったので、悪役でした。現在でもメジャータイトルホルダー世界No.1のゴルファーです。
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そんな中でパーマーのキャラクターは、いつも明るく楽しげで、それでいて豪快なハイフィニッシュが人気を博しました。「パワーゴルフ」を実践して見せた最初の人でありましょう。
小田原ゴルフ倶楽部松田コースはゲーリー・プレーヤーの設計ですが、ビッグ・スリーの設計コースは、ピンポイントで攻める戦略をもっていなければ、楽しめないのですが、我々アベレージが下手なりに、攻略戦略を持って狙っていくと、知らず知らずのうちにゴルフの楽しみに引き込まれていく魅力があります。
太平洋クラブ成田コースでは、ボールをなくしてばかりで、コース自体の人気が上がりませんでしたが、もっとコースの使い方を、プレーヤーに伝えると、それなりの楽しみ方が設計されていることに気付くはずです。松田コースは案内不足でずいぶんと損をしているようです。
ゴルフの楽しさは、優秀な設計とメンテナンスが揃った時に分るものです。
1つの時代が過ぎ去っていくのを感じます。でもゴルフは変わることなく楽しいものですね・!