【トランプ大統領、安倍首相とゴルフ会談(2)】日米関係の理解のほどは?

トランプ・アメリカ大統領

東洋経済 ONLINE
http://toyokeizai.net/articles/-/157386
トランプ大統領「安倍首相とゴルフ」を明言
「相手を知ることができる」と意義を強調
2017年02月07日

いよいよ日米首脳会談が始まります。問題だらけのトランプ大統領ですが、その理解力をよく見ておきましょう。




➡【トランプ大統領、安倍首相とゴルフ会談(1)】日米関係の理解のほどは?

➡【トランプ政権の中枢、ゴールドマン・サックス(1)】短期的資金効率

アメリカのメリット

トランプ大統領は「偉大なアメリカを取り戻す」としていて「世界の警察軍は降りた」と宣言したのですが、あまりにも表面的な理解で「幼稚園児」並みの稚拙さです。アメリカは世界の覇権国で現在でも日本に駐留していることで東アジア全体に政治的、経済的勢力を持っています。

日本では利権を多数握っているはずで、先日、日本の大学にアメリカ軍が研究費を助成していることが報道されましたが、基礎研究分野では日本でも研究されていることを吸収して、軍事転用を見据えているのです。


ロッキード事件を覚えている方もいるでしょうが、航空機産業ではYS-11から現在のMRJ計画まで半世紀もの間、民間機の開発でも日本の独自の開発を許さず、ボーイング社に日本国のその開発予算を回していたのです。B757・B767・B777・B787に連なるボーイング社の下請けとなってしまい、初めの頃はボーイング社の危険回避のために、日本国民の税金をアメリカの一民間企業の開発費に回していたのです。日本人技術者もボーイング社に出向して開発にあたっていたのです。

アメリカは軍事予算には深く介入しており、国産戦闘機開発にはアメリカの機体を利用させる条件を強要してアメリカ空軍F-16改と呼ばせた機体を開発させています。ロケットに関しても介入してきた時期があるのですが、途中から良く跳ね除けたものだと感心しています。その他、イージス艦などはアメリカ軍とデータリンクしており、アメリカ海軍極東軍とも言える位置づけです。

内閣もアメリカに逆らったなら政権を追われると言えるほど、深く関与してきており、今でも日本の主権はアメリカ次第の要素が強いのです。アメリカの利権はアメリカ軍の駐留によって守られていると言える状態で、アメリカ軍が日本から引き揚げて困るのはアメリカです。極端に言えば、今でも日本もフィリピンも韓国も「アメリカのかいらい政権」と言える状態なのです。

トランプ大統領の視野

トランプ大統領の不動産屋としての経験では、大変単純な取引をしてきたようで、強引であれば不動産取引では有利になる場面が多いことでしょう。倒産を繰り返してきたことを見ると、その単純な理解で・・・

【トランプ大統領、安倍首相とゴルフ会談(3)】日米関係の理解のほどは?➡

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