伊勢原カントリークラブ、知恵の輪サイトの見立て
PGM買収による効果
姉妹コースの大秦野カントリークラブと同様、2015年10月からPGMの運営になりました。伊勢原については、パー4をパー3にしたりとだいぶコースの改良が入っているようです。ようやく最近(2016年10月)27ホール中18ホールは乗用カートになったようです。
資金繰りが悪く設備投資が出来なかったのでしょう。乗用カート導入は山岳コースでは特に必要で、最低限の投資と言えます。PGMの買収で使い勝手は良くなって効くものと見られます。
立地条件
神奈川県下で、このコースレベルが集客に苦労しない立地条件としては、都心からこのあたりまででしょう。首都圏に集約する動きとしては、アコーディア・ゴルフ(AG)の買収の動きが止まっていますので、PGMが順調なのでしょうか?
PGMの業績が必ずしもも順調とは言えない状態で、むしろAGのほうが前年比良くなっているようです。しかし、AGの業績は、本体の決算を見るだけでは不明で、客数と客単価の推移で予測するしかありません。
PGMは首都圏集約の動きを取りながら、ゴルファーの減少する時代に対応しようとするのでしょうが、嫌われてしまったAGはそれもままならず、売却する側にまわるしかないのでしょうか?
営業方針
ゴルフ場として当然の対策はPGM本部は心得ているようで、進めていくものと感じましたが、それだけでは、オリンピック後の見通しは立ちません。AGにはトロフィアがあり、3レベルぐらいのコースを組み合わせた営業戦略をとることで、地域のゴルファーを掘り起こす作戦が取れます。ただし「現在の名門意識」は逆効果です。健康志向・ファッション性・アスリート系・ブランド意識などなど、あらゆる角度からのゴルファ―を掘り起こす施策をとる必要があります。イベントではなく「日常宣伝行為」を充実させて、コースを組み合わせた地域密着体制です。
PGMは現在のところ立地条件の良いコースに切り替えながら、どのような「ゴルフライフ」を提供できるのかを模索することです。この伊勢原・大秦野カントリークラブでも、地域根こそぎゴルファーを掘り起こし、用品・レッスン・フィットネスも含めて、根こそぎ抱え込む戦略が必要です。目先の資金効率などで惑わされずに、戦略的な計画を立てないと、仮にAGを手中に収めても苦しくなるだけです。
UAゼンセンの加盟者集めの戦略のように、現代若者のニーズをつかむ必要があります。
神奈川県下の拠点
この地域全体の拠点とする構想も必要です。AG大厚木のような本格的コースも同地域にあると有益です。このようなゴルフ界全体の動きとして捉えるなら、PGMとAGのコースの協力も本気で考えるべきです。AGは村上ファンドなどの動きを封じ込め、安定した経営方針を示し、買収の動きを再開して、PGMや周囲のコースとの協調営業施策も考えるべきです。オリンピックまでのゴルフ業界の課題です。
AGの経営者も交代し、話し合いの道筋はあるはずですので、協調路線の柱として、トロフィアを含めた「コースの組み合わせ営業戦略」を練ってはいかがでしょうか・? 長期見通しからいえば、今が限界ですよ・!
AGユニオンも真剣に検討しないと「設立趣意」を実現できませんよ。