【加茂ゴルフ倶楽部】名匠・富澤誠造設計のコースで人気のゴルフ場!(2)

ゴルフ場評価

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加茂ゴルフ倶楽部、知恵の輪サイトの見立て

予約サイトの口コミ評価から見えるもの

加茂ゴルフ俱楽部のゴルフ場設計は一流、設備やコースはただいま改良中で管理もまずまずだが、やはりバラつきが見られます。このゴルフ場としては真面目に良くしようと努力中のようですが、やはり管理技術を知らないようです。

T.Sさん(@majinchan)が投稿した写真


予約サイトの総合評価がGDO4.0、楽天GORA4,2と普通以上ですが、レストランの作業が心配になる要因です。たまにどうしても、配膳の遅れなどは出るものですが、ゴルフ場ではスタート時間に合わせて配膳するのが基本です。

この原則を乱す要因としては、「多種少量生産」になっていないレストランが多いからです。忙しい厨房こそ多種少量生産しなければならないのですが、厨房のシェフが生産方式など知らないので、どうしても同じメニューをまとめて作ろうとしてしまいます。そのため順番が守れずにゴルファーを待たせることになり、ヒヤヒヤすることが出るのです。厨房の中もムダが多く出ているのですが、本人たちは効率を考えて、同じものを一緒に作ろうとしてしまいます。

これを改善するには、「作業研究」することが必要です。それにはトップから「多種少量生産」を学ばねばなりません。

多種少量生産とは(作業研究)

数年前アコーディア・ゴルフの執行役員などに、「多種少量生産」の話をしたら「面白い話をありがとう」と言いつつ「自分たちの問題ではない」と考えているのが分りました。それでレストランを別会社にして「すまして」いられるのです。まだまだコストダウンをする努力をしておらず、「ケチること」がコストダウンと勘違いしているレベルなのです。

コストは「人件費」です。人がむだなく働いているとコストダウンになるのです。「ムダな作業で忙しい=一番のムダ」で、段取りがうまく考えられていないとムダは省けないのです。

ゴルフ場経営者で、アコーディア・ゴルフ、PGMなど多くのコースを抱える運営会社では、レストランを分社することが常識的に行われています。これは現場の采配を知らない素人のすることで、「コストは人件費」と理解しなければなりません。「ムダな仕事はどれなのか?」を見定めることは出発点です。


星野リゾートは、買収したホテルなどを改善していくと2~3割の人員が削減対象になります。それは1人の従業員が複数の仕事を「兼務」するということですが、この「兼務」がサービス業でのコストダウンの切り札になります。それには「作業研究」で作業のつながり、必要性、モノの移動などを整理していかなければなりません。「在庫」も敵です。在庫こそムダの象徴で、モノだけでなく、あらゆる在庫を排除する必要があります。

「作業の兼務」がコストダウンの切り札ですので、同じ営業施設で、経理の関係から組織を分断することは「愚行」の極みです。現場を知らない経営者が、どうしても犯す机上論の最もまずいところです。

アコーディア・ゴルフの経営陣は、今でもTOBの時に組織をAGアセットと分離したことを自慢しているようですが、これが「愚行」です。作業所単位で組織して、徹底的に兼務を進められる体制を作りあげて、作業そのものを軽減していくことこそ、取るべき道です。これを実行するために組織運用があります。

ゴルフ場では、どこでもこのコツを知らないようで、それで真面目に努力していてもバラつきが抑えられず問題を起こしているのです。これをなくすには、経営者から丹念に勉強を始めることです。

他の業界では常識となっているような技術をゴルフ業界では知らないのです。早く気付いて展開することです。

本来の「コスト削減」をよく知り、ケチって評判を落としてプレーフィーを下げる愚行を、早く終わらせなければなりません。

@sacccccchanが投稿した写真

スロープレー対策について

数年前、アコーディア・ゴルフの社員に物流のセミナーをした時、ついでに、スロープレーに関わる「待ち行列」の考え方を応用することを示しておきました。計算をすることが出来る社員はいましたので、経営者が待ち行列の理論をどのように使うのかを示せばよいだけのです。そうすれば、スロープレー対策は単純で営業対策であることが分かるはずです。

むしろ口コミ評価で問題点を書き込んでもらえることを活用して、フルに原因を解釈してみるのです。すると管理は飛躍的にやりやすくなります。指摘された問題点の「再発防止」することを考えると、今までの経営判断がいかに「愚行」であるのかが分ります。これが解決できると、アコーディア・ゴルフの営業政策は飛躍的に進歩します。設備投資・メンテナンス費用を増大しても「回収できる」ことが分るでしょう。ケチるだけでなく早くやりなさい!です。

参考:2016年11月29日付け「アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによるTOBについて」の書面による発表。

コース混雑の緩和に向けた最新のカートの導入、 混雑の科学的な原因分析及びコース改造等の施策の実施を始めとした快適なラウンドを実現するサー ビスへの投資

引用:http://www.accordiagolf.co.jp/pdf/161129-1.pdf

アコーディアゴルフだけでなく、ゴルフ場運営のどの組織にも、管理技術の勉強を進めることをお勧めします。

 

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