【あ・うん(4スタンス理論)のゴルフを解釈する(7)】ジャック・ニクラウスの体重移動

ゴルフ・スイング理論

体重移動についていろいろなことを言う人がいますね。最近流行りの「左一軸打法」では動かさないのですし、体重移動する「2軸打法」では”スイングプレーンに沿って、スタンスの幅で動くのはスエ―ではない”としていますし、「1軸打法」では”頭は動かすな!”ときつく言われてきました。

➡【あ・うんのゴルフ(4スタンス理論)を解釈する(6)】癖の付いたグリップ

 





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A文字スイング

私がゴルフを始めた時、だいぶ前ですが…ジャック・ニクラウスが「A文字を描く動きがスイングにはある」と言っていました。

4スタンス理論で言うB2タイプ(2軸)のニクラウスですので、「背筋の後ろに軸がある」と当時解説していました。つまり、頭一つぐらいは動くのです。

さらに、ニクラウスは欧米人の標準なのでしょうか、首が若干前のほうについています。少々、横から見ると首を突き出したようになっているのです。そのため背中の後ろに軸を感じてスイングすると、頭一つ以上動くことになります。

しかし実際にはそれほど動いていないのです。

ジャック・ニコラウスのグリップはインターロッキングでした。

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A文字スイングについて、ニクラウスは、「スイング全体で前から見るとAの字を書くように頭を中心に振り子のような動きがある」としていました。つまり頭を動かさない様にするために、頭を固定して体が振り子のように動く動作です。

4スタンス理論の横田プロも、B2タイプの人に対して「首を柔らかくして体を動かすのが良い」としています。これはやはり自由に動くべきとするB2であっても「頭を固定する意識を持て」としているのです。

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B2の私もスタンスが広く、頭は動きます。それで動かないように意識すると、バックスイングで左肩が落ちダフル傾向がありました。

思いっきり頭を動かして水平に肩を回すほうが、動きも良くヘッドスピードの上がります。

もっと再現性の良いスイングにならないかと迷い続けて半世紀、若い時に受けた車の追突事故の後遺症である「むち打ち症」が再発して、整形外科医に掛かったときです。先生は何気なく「君は欧米人並みに首が前についているね」と言ったのです。「あ!そうか!おれはジャック・ニクラウスと同じ構造なのだ」と悟ったのです。

「首が少し前についた構造では、バックスイングでは人よりスエ―しているように見える」と知ったのです。

そして、4スタンス理論に出会ってなおさら、「ムリに止めようとするまい」と思った次第です。

それ以降、スタンス幅が広いのも体重移動が大きいのも、自分が振りやすく感じてヘッドスピードが上がるのであれば構わないと決めたのでした。・・・

【あ・うんのゴルフ(4スタンス理論)を解釈する(8)】チャーシュー・メンのスイングリズム

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