【アメリカ国内のクーデター?[2]】選挙結果に従わない?

トランプ・アメリカ大統領

アメリカ大統領選、最後のテレビ討論会が済みました。クリントン氏が勝ったとする評価が多いようですが、実は第1回・第2回・第3回と行われた後の、勝敗の評価では、第1回目が大差でクリントン氏が勝ったという国民の評価で、それ以後、逆にその差は縮まっているのです。

☚【アメリカ国内のクーデター?[1]】選挙結果に従わない?

不平等なアメリカ社会

クリントン氏は現在のアメリカ社会の主流派と言える存在でしょう。学歴・経歴とも申し分なく、問題を起こしてはいますが「ブランド」です。一方トランプ氏は金持ちなだけです。政策もクリントン氏の一方的な勝ちです。トランプ氏は「衆愚う政治」そのものです。でも現在のアメリカ社会、つまり「現体制」は矛盾だらけなのです。民主主義の公平性を基本としていますが、実際には権力者、金持ち、など支配層に都合のよい政策を進めてきた現体制側にいます。

「1%の国民が50%の富を握る」現在の社会そのものは、とても肯定できないものです。それほど人間の能力に差はなく、これは公平な競争が行われていな社会であることを証明しているのです。

アメリカは議会制民主主義です。しかし、その議会が推し進める政策が、この格差を生んでいるのも確かな事実です。この不平等を続けていけば、将来の希望がないと「アメリカンドリーム」の国が考え始めたのです。現在の社会制度、つまり大統領選挙・議会選挙などでも「公平性は実現しない」とアメリカ国民が感じているのです。

機能しない民主主義システム

これ以上、現在の社会システムに従っていても、「平等な世界はやってこない」と感じているのです。この上は「暴力革命も辞さずに、現在の社会システムを壊し、新たな社会システムを作り出さねばならない」とアメリカ国民が感じ始めていることです。トランプ氏の暴言・女性問題などを支持するのは、「現社会体制こそ暴挙なのだ」と人々が主張し始めているのです。つまり暴力革命前夜です。

アメリカファンドの暴挙で世界経済が翻弄されています。小国の国家予算ほどの資金が、短期的利益を求めて活動しています。人々の犠牲など見向きもしません。確かにこれこそが糾弾されるべきです。しかし、人々には対抗する手段もありません。民主主義システムが働かなければ、主権者たる国民はいつかは、革命を進めます。

「アスリートファースト」ではなく「国民ファースト」です。

日本国内でもオリンピック予算の話が沸騰しています。少なくともIOCに主導権があることは、根本的に間違いです・・・・・つづく

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