2017年1月26日から29日開催の、アメリカ男子ゴルフツアーPGAの「ファーマーズ・インシュアランス・オープン」。ここで、石川遼選手を悩ませているのが、サウスコースのポアナ芝のグリーン。さて、ポアナ芝とはどんなものなのでしょう? ゴルファーとして、知っておきたい豆知識(うんちく?いやハナタカ)です。
ポアナ芝のグリーンは、転がりが予測できない!
石川遼選手がトーリーパインズのサウスコースで「ラインが見えない」と嘆いているように、ポアナのグリーンは、スライスかな?っと思って打ってもフックしたり、まっすぐ行くかな?っと思って打ったら、右に曲がりそうでまっすぐ入ったり…とほんとにゴルファーを悩ませるグリーンのようです。
こうなると、いくらラインを読んでもカップインしてくれないので、自分の読みを信じられなくなって、どうしたらいいかわからなくなってしまいますね!
日本ではベントグリーンが主流ですが、歴史のあるコースではコーライ(高麗)グリーンもたまにあり、やはりライン読みには苦労するゴルファーが多いので、嫌いな人が多いみたいです。
なので、石川選手の気持ちがわかるような気がします…。しかし、それでも挑んでいかなければいけないからプロは厳しいですね。
「ラインが見えない」パットに苦しむ石川遼の告白 https://t.co/ahBaVUW36y #GDOニュース #ゴルフ
— GDO編集部 (@GDO_news) 2017年1月29日
ポアナ芝は、日本の雑草!
南カリフォルニアではよく見られるポアナ芝。今回のトーリーパインズゴルフコースもその地域に当たります。ご当地の気候に合った芝と言えます。一年を通して降水量も少なく、気温が大幅に上昇することもないため、芝の育成が安定しているので多用されているようです。なので、他の南カリフォルニアのゴルフコースでもよく見られる芝なのです。
しかし、日本は高温多湿なのでポアナ芝の生育には合いません。日本の環境では枯れてしまうことがあるので、ゴルフ場には使用できないのです。
実は、ポアナは日本にもあって、スズメノカタビラ(和名)と呼ばれる”雑草”です。放っておいても生えてくるので、その辺の公園や畦道などでも見かけることができます。
もちろんゴルフ場にも生えてくるのですが、前述したように枯れてしまうこともあるので美観が悪く、また成長が早くてほかの芝を駆逐してしまうので除草されています。
(管理の悪いゴルフ場では、このスズメノカタビラを放ってあるので、枯れが出てマダラになっていたりします。)
なぜ、ポアナ芝はラインが読みにくい?
ポアナ芝の葉は、柔らかいのが特徴です。ケンタッキーブルーグラスと同じ属性です。
また、ポアナは成長がとても早く、朝均一に刈っても、午後には伸びてきてしまいます。グリーンの芝はほかの芝と混合されていることも多く、そうするとポアナの芝は長く、ほかの芝は短いままなので横から見ると凸凹状態になるわけです。
ここでもう想像できると思いますが、ポアナの柔らかい長い芝はボールの重さでどっちに曲がるかわかりません。それでラインが読みにくくなるというわけです。ゴルファー泣かせの厄介な芝なのです。
これで石川遼選手の悩みがどうしてなのか? わかりましたね(^^)
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↓↓↓石川遼プロが2020年使用しているドライバーは、キャロウェイのマーヴェリック440(9度)、シャフト:TourAD XC-70(X)です。以下は、石川遼選手と同じヘッドではありませんがロフトが10.5度、シャフトが同じ銘柄で柔らかめなので、アマチュアゴルファーでも使用可能です。ご自分のヘッドスピード、スイングなどを勘案して選定して下さい。
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