【ザ・インペリアルカントリークラブ】圏央道開通で埼玉からも近くなったゴルフ場!(2)

ゴルフ場評価

茨城県稲敷市にある、PGM系のゴルフ場です。圏央道の境古河からつくば間が開通したことで、埼玉の桶川あたりからも90分の距離になりました。国内第2位の湖面積を持つ湖である霞ヶ浦はすぐ近くで、2017年初場所で優勝した力士、稀勢の里の出身地牛久市は隣接しています。さて、どんなゴルフ場なのでしょう。

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ザ・インペリアルカントリークラブ、知恵の輪サイトの見立て

予約サイトの口コミ評価に見られるもの

予約サイトの総合評価は、GDO4.2楽天GORA4.3と標準以上の評価を受けています。しかし、個別項目の評価で「フェアフェイが広い」以外は総合評価よりも高い評価をもらっている項目はなく、このような場合は「フェアフェイが広い」ことが全体の印象を良くして評価を上げているものと見るべきでしょう。またこれと言った欠点も見受けられず、逆にフェアフェイが広い以外はこれと言った特徴も見られません。この地方の平坦な地形と景観が幸いしているゴルフ場です。

フェアフェイが広く平坦な分、ハザードを設けて難易度を調整しているようです。手入れが良ければゴルファーのレベルに応じて、誰もが楽しめるコースであることが推察できます。

PGM

ローンスターグループが買収し再生して㈱平和に売り渡された経緯のあるPGMです。一方、アコーディア・ゴルフはゴールドマン・サックスが買収を続けて上場して売り抜けていますが、同じような経緯をたどっていても、PGMはそこそこの評価を全国のゴルファーに受けています。一方でアコーディア・ゴルフの評価はさんざんです。

この差はどこから生まれたものであるのか? 詳しく書いているときりがありませんので、ここでは書きませんが、一般論として経営者のゴルファーに対する姿勢の誠実度が、その差を作っていることは確かです。


ザ・インペリアルカントリークラブでは「もう一段メンテナンスなど整備にコストを掛ける」とかなり高い評価をもらえるコースになるでしょう。それにはバラつきをもう一段抑えることを目標に、組織的な管理のレベルを上げると、コストを下げながらサービスレベルを上げることが出来るはずです。管理技術をどのように適応させていくのかを、社長自ら研究してほしいものです。

全国に点在する営業所の技術を統一的に向上させる技術は、本来はマクドナルドから日本は学んだはずですが、現在では投資家的視野になっているアメリカ系の企業では、品質管理も勘違いしている節も感じます。

取締役と執行役員を区別する考え方は、アメリカの投資家的視野の経営手法のなせる業です。自社の特性に合わなければ採用する必要もなく、むしろ一体とするほうがこの程度の規模であれば成功する確率は高いと、常々感じています。


「コースごとのビジネスモデルを精密に作り上げる」努力と、全国統一した組織運用を組み立てることで、縮小するゴルフ市場に合わせて、経営方針を変えられる基礎が出来ます。そして1コースごとの運営方針では市場を掘り起こすには限界があります。対策は早い方が良いはずです。市場を掘り起こすにはアコーディア・ゴルフとの合併はやはり有効であると思うのですが、REITによる土地売買は足かせになるでしょう。

さて、オリンピック後のゴルフ市場に合わせて、どのような戦略を取るべきなのかが、MBKパートナーズとの兼ね合いを含めて、ゴルフ業界の関心事でしょう。

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