【トランプ・アメリカ大統領・新政権】正義・秩序・利益[2]

トランプ・アメリカ大統領

トランプ新アメリカ大統領の政策が次々と出されていきますが、メキシコとはツイッターでやり合って会談中止となって、今度は電話会談で「友好的」と発表されたり、常識外のことが続いています。

国際政治の要素として「正義・秩序・利益」の3要素が考えられるのですが、トランプ政権は「アメリカの利益」のみに関心があるようです。

☚【トランプ・アメリカ大統領・新政権】正義・秩序・利益[1]


日米貿易摩擦

「日本はアメリカ車の輸入に障壁を作っている」とするトランプ新アメリカ大統領の発言は、あまりにも突飛で稚拙で常識外ですが、彼は本気でそう考えているのでしょう。少なくとも数字や情勢を説明されても、知識で知っても「ピンとこない」のがトランプ新アメリカ大統領の認識です。それを正されると「0.2%と40%では不公平だ!」と本気で考えてしまうのです。アメリカ・ビック3が「怠慢である」と認識するには「3段論法」の複数の組み合わせを認識しなければならないことで、「サリーとアン」の説明が理解できないトランプ新アメリカ大統領にとっては、反発となるだけでしょう。

現在は存在しないと言って良い「日米貿易摩擦」を持ち出したのがビック3だとするのならば、アメリカ国内生産で日本と戦っても勝ち目はないのです。アメリカ自動車メーカーこそ日本国内で生産するように要求すべきでしょう。

この問題でも「正義」は日本車にありますが、彼には関心はありません。いえ認識がないのです。本来、は恥ずかしいことですが、トランプ新アメリカ大統領には「反省は出来ないのであり」恥とも認識できないのでしょう。「サリーとアン」の関係性を理解できていないことを理解するべきなのでしょう。

NAFTA、TPP離脱

アメリカ・グローバル企業の立場からは、世界での自由貿易協定は生命線ともいうべき協定です。それを2国間協定で解決しようとするのは、多くの立場を認識して妥協の産物で調和を図ることが認識できないのです。グーグル、ヤフーなどネットでの取引が主体のネット企業では、国境の壁はそもそも存在しないのであり、関税をかけるのでしょうか?少なくとも中国からは締め出される恐れがありますね。その国独自のネット網を作ればよいので、ネットでも国境が出来るかもしれませんね。

駆け引きではなく、多くの人の立場を理解して、正当な協議を繰り返し「秩序」を作り出すことの価値をトランプ新アメリカ大統領は認識できないのです。2国間で「勝つ」ことがすべての価値であると認識しているのです。「勝つ」ことが目的で「牛耳る」ことが全てなのです。そのため2国間では整合性が取れても、それらの多くの国との協定では矛盾がたくさん出ることになってしまい、長期的には破綻します。

条約を結ぶ相手としては信頼が全てです。協定していても守らないとすると日米安保条約も問題です。

TPPはアメリカが推進してきた協定です。大統領が変わるとすべてが変わるのでは国際関係が成り立ちません。

「アメリカに敬意を払え」

「アメリカファースト」は「都民ファースト」と同じ意味で使っていると思っては、小池東京都知事が迷惑します。「アメリカに敬意を払え」とトランプ新アメリカ大統領は就任演説で何度か使って

【トランプ・アメリカ大統領・新政権】正義・秩序・利益[3]➡

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