【大人の車学・予測運転の勧め(3)】夕暮れ時の走り方

自動車の進化

日常の運転で安全確保をする一番のコツは「予測運転」です。免許取りたての頃「予測運転」なんて感で運転しているようで逆に「危ないのではないか?」と感じました。でも、日常運転でも、ラリーでも、F1レースでも、安全で速く走るためには、一番大事なのは「予測運転」であることでした。

☚【大人の車学・予測運転の勧め(2)】夕暮れ時の走り方

何をすれば夕暮れ時の事故を減らせるのか?

原因から考えて「注意を呼びかける」こと以外に出来ることはないか?と考えたとき、夕暮れ時の視認性を改善できれば効果が望めます。それには点灯が効果が望める最大のことです。次に車の色も関係しているデータもあります。買い物時間を繰り上げてもらうためにスーパーの協力も考えられます。その中で過ぎにできることの筆頭は、車のヘッドランプ点灯です。

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■ヘッドライトを点灯するのはいつごろか?

日没30分前にヘッドランプを点灯している車はごくわずかです。私が見る限りスモールライトを含めても10%に満たないことでしょう。しかし、皆さんはバイクは昼間でもヘッドライトを点灯していることを知っているはずです。その理由は「見過ごされないように」でした。つまり「他の車などの運転手に目立つよう」にしているのです。

鎌倉の街を夕暮れ時に限らずよく見てみてください。タクシーは昼間の明るいうちから、良く晴れて日差しが強い時でもヘッドランプを点灯しています。これは、もう何年前になるでしょうか。おそらく20年ぐらい前からだと思います。鎌倉のタクシーは皆ヘッドライトを点灯すようなったので、運転手に効いてみました。「会社から指示があって、点灯していると事故率が7%ぐらい下がる」と言うのです。それから私も昼間から点灯するようになりました。家族や友人にも勧めているのですが、みな「いやな顔」をしています。

予測運転の基本はデーターから

このようにデータに基づいて行動を決めるのが基本です。ビジネスでも政治でもこれは一緒です。死亡事故を起こした運転手を逮捕して責任を取らせることは当然ですが、同じような事故を防ぐには、その原因がわからなければなりません。再発防止が最重要となるからです。

東京都の小池知事が豊洲新市場の建物下に、専門家会議、東京都自身の決定と違って地下空間が出来ていたことの責任者8名を特定しました。処分すると言います。しかし、何が悪くて、何が原因で、どのように対策すれば再発防止が出来るのかを示せなければ、意味はありません。単なる政争に過ぎず、東京都は「また何れ同じ間違いをする確率は下がらない」のです。小池知事は客観的であるように振る舞っているだけに罪深いものです。「過去の間違い」をデータとして生かしていくには、小池知事の振る舞いは許すことはできないものです。技術的に勉強しなければ権力者としての責任を逸脱することになります。

夕暮れ時の点灯はその場の判断ではなく、データに基づく「予測運転」の基本中の基本なのです。