圧倒的に支持されているとする小池東京都知事の女性支持者の反感を買うこともいとわず、あえて中立な立場で書いてみます。石原慎太郎元東京都知事は今回の記者会見では、問題の核心について話していたようには感じませんでした。やはり避けていますね。
➡【石原慎太郎元東京都知事・豊洲問題について記者会見(1)】
豊洲問題とは小池人気によって作られた?
石原慎太郎元東京都知事が「豊洲は安全で移転は出来る」としている。だとすると豊洲問題は存在していないこととなります。単に小池都知事が「都民の安心を考えて止めている」ことになります。政治的には無理がある見解ですが「安心を求める都民のニーズ」とは「小池人気で作られた風評である」となります。
本当の問題は「移転が可能なのか?」にあることは確かなのでしょうが、政争に使われる問題点としては「豊洲移転は出来ない」、「その責任はどこにある?」となるのでしょう。
この点について石原慎太郎元東京都知事の主張はメディアも取り合わないことは目に見えています。石原慎太郎元東京都知事が言い出したことは、むしろ言い逃れとされるだけで無意味です。政争については小池都知事の圧勝に終わるのでしょう。
豊洲問題の本体を考える
まず、「豊洲移転を決めたこと自体が誤りであるのか?」では、「瑕疵担保責任の免除が適切であったのか?」も含めて「半分失敗で、半分成功」でしょう。それは瑕疵担保責任を東京ガスに免除したことは、両者の立場、つまり「買いたい立場と売りたくない立場」で交渉すれば、売りたくない立場が強くなってしまいます。何らかの譲歩をするのが取引での通常の流れでしょう。特に「土壌汚染」があることが問題となっていたのですから、「瑕疵担保責任」を免除することは、極めて常識的話です。問題は800億円を出しても、豊洲の土地を買うべきであったのかの判断です。
豊洲の土地は、石原慎太郎元東京都知事の時までに、東京都が色々土地を探してきた経緯で、土壌汚染以外の条件ではかなり良い土地であったことは紛れもないことでしょう。そのために東京都としては、「どうしても手に入れたい土地」となっていたとしても当然となります。これは誰が当時担当しても豊洲だったのでしょう。土壌汚染対策が技術的にできると判断したのなら、表面的には責任を問える話ではありません。問題は「800億円の土壌対策費」が無用な出費であるのか? 豊洲市場が使いものにならないのか?です。
そして、取引過程でよからぬ利権となっていたのでしょうか? 森友学園の問題のように、具体的違法性を感じさせる問題は出てきませんでした。これが不思議で、豊洲が使い物にならないと技術的に結論が出ていない段階では、豊洲問題は「風評被害」のレベルであり、「責任の追及」と言っても何の責任となるのでしょうか? むしろ、規制をオーバーする検査結果が小池知事に替わってから突然出てくること自体が、技術的にどのようなことなのかも説明されておらず不思議です。
政争では小池都知事の圧勝
石原慎太郎元東京都知事が何を言おうがマスメディアは「責任逃れ」としか受け止めていませんので、無駄です。むしろ「・・・侍の心境」の感想が、女性小池支持者には反感となったでしょう。
豊洲は本当に使い物にならないのでしょうか? 技術的に解決できないのでしょうか? 検証がなされている節が見られず、時間稼ぎにも見えます。本当のことが知りたいです・!
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