【試乗記】新型マツダCX-5に乗る(2)・電子制御ハンドリング

マツダ

出典:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/feature/design/?link_id=sbnv

2017年モデルチェンジされた新型CX-5ディーゼルエンジン仕様に試乗してみましょう。背の高いSUVのためハンドリングが犠牲になっているものと思い込んでいるのは私一人であったようです。洗練されたハンドリングと乗用車に引けを取らない乗り心地を得て、ラフロードから高速道路、日常の街乗りまで、どれをとっても高水準であるようです。

➡【試乗記】新型マツダCX-5に乗る(1)・電子制御ハンドリング


走り出すと小さく感じる運転感覚

日常生活道路に出るため左に直角に曲がります。そのとたん自分の体に吸い付いてくるように車両感覚が出来てきます。なぜか車体が小さくなったように感じます。良くできた車は運転すると小さく感じるものですが新型CX-5は大きさを忘れさせます。

流れに乗ってすぐ、ブレーキに注意してきき具合を確かめます。ブレーキは車種によってバラつきがあるのもでしたが、最近のドライブ・バイ・ワイヤーのおかげで、各車かなり均一に感じます。


流れに乗って走ると、すぐに運転感覚が合ってきます。アクセル開度に対するエンジンの吹け上がり具合は、CX-3の場合、不快に思うぐらい、かなり遅れているように感じましたが新型CX-5は実に素直です。

40kmで一般道の多少、荒れた路面を走ると、タイヤがバタバタと動く振動が分ります。225/55/19のタイヤは少々オーバースペックの感がありますが、このような場面で多少感じられます。しかし、現在のサスペンションセッティングでは、このような路面の荒れを吸収して、日常の乗り心地を確保し、スピードを上げてのロールやダイブに対してはダンパーでしっかり受け止めるのが通常です。

新型CX-5もスプリングは柔らかいと感じるのですが、意外にノーズダイブやロールが起きません。

正常なぺタル配置

出典:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/feature/interior/?link_id=sbnv

シートの出来も良いようです。また取り付け位置も適正で、アクセルとブレーキの位置も、前モデルではホイールハウスで左にオフセットしていたようですが、新モデルでは適正な位置になり、アクセルとブレーキの踏み間違いも起きにくいと思われます。

昔、オートマチックになりクラッチペダルがなくなったとき、左足でブレーキを操作することが流行りました。現在でも「坂道発進」などで使うと後退することがないので便利なのですが、マツダでは勿論その必要はないようです。それでも発進の時、ブレーキを左足で踏み、アクセルを少し開けておいて、ブレーキを放すと同時にアクセルをさらに踏み込むことで発進加速を速めることはできます。しかし、現代のドライバーの気質としては、ガソリンを無駄に消費してまで信号グランプリを行う人はいないようです。さらにはブレーキを踏んでいるときにはアクセルを開けることを制御している車もあり、かえってエンジン回転が立ち上がらない車もあります。

時代は発進時はアクセルを出来るだけ静かに開ける方向のようです。しかし、行き過ぎて発信が遅く、渋滞の原因を作るドラーバーが増えているのはいただけません。正常に静かにスムーズに発信しましょう。

GVC(G-ベクタリング・コントロール)

分りにくく目立たず、最高の出来です。ハンドリングをコントロールするのに、前・後輪のトルク配分でコントロールしているのです。これは絶妙です・・・・

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