【鹿野山ゴルフ倶楽部】観光地九十九谷やマザー牧場の近くで都心から1時間のゴルフ場!(2)

ゴルフ場評価

千葉県の房総半島、君津市にあるゴルフ場です。眺望の良い鹿野山やマザー牧場も隣接しており、家族連れで訪れてもよいゴルフ場です。昨年は乃木坂46のメンバーのラウンドを撮影した「乃木坂ゴルフ倶楽部」の舞台にもなりました。アクアラインと館山自動車道を使えば、都心から1時間で行くことも可能です。さて、どんなゴルフ場なのでしょう。

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鹿野山ゴルフ倶楽部、知恵の輪サイトの見立て

目立った苦情のないコースです。コースの設計は「ほどほど」で景観が良いことと重なってラウンドは楽しいようです。メンテナンスはグリーンを重点に「そこそこ」のレベルで、指摘されている問題点は、浅間コースの「カートのフェアウエイ乗り入れ」が原因のようです。

営業上、カート乗り入れを許可すると良いのですが、メンテナンスの状況次第で無理が出ることもあるでしょう。その場合柔軟に制限できることが望ましいのですが、アコーディア・ゴルフ(AG)のように「売上ノルマ」が厳しいと支配人もムリをしてしまい、評判を落として長期的にはマイナスとなってしまいます。

AGの場合、経営者の組織運用に無理がある状態ですが、営業施設が本部から離れて点在する場合には、組織運用が大切です。金の管理だけでは小さなグループの中で経営センスのある人材が必ずしも、1営業施設の中にいないことが多く、管理技術不足となってバラつきがひどくなります。これをレベルアップするには、人事・給与・福利厚生など多くの関連するシステムを整備し、派閥次元に陥らないようにしないと、統制は難しくなります。個別の施設の経営力は平準化するのが難しく、チェーン組織の悩みでもあります。

鹿野山ゴルフ倶楽部は経営が安定しているようですので、これを生かして設備投資を計画すると同時に、前向きな管理体制の整備を長期的に進めると、長く続くクラブになれると思います。

設備投資の必要性

そろそろ設備の老朽化が目立つようです。清掃などしっかり管理されているので気持ちはよいのでしょうが、設備がコースのブランドを落としてプレーフィーを押し下げてしまうことがあります。アコーディア・ゴルフ大厚木コースや習志野カントリークラブのように、設備投資やメンテナンス費用を異常にケチると、コースそのもののブランドを落として、集客手段としてはプレーフィーの値引きしかなくなってしまいます。

そこそこで計画的に設備投資することで、それ以上の売り上げを確保できるものです。鹿野山ゴルフ倶楽部の経営者は開業以来変わっていないようですので、長期的視野で計画的に設備投資することが、これからも生き残っていく手立ての基本となるようです。



管理技術の導入

管理面では大きな苦情は見られませんが、中にある苦情の内容を良く汲み取って、再発防止を考える中で必要な管理技術に気付くと思います。いつも問題点を探し改善を続ける前向きな姿勢を、組織全体に作り出すことが管理技術、組織運用の基本中の基本です。管理技術が前向きとなると営業戦略でも攻めに転じることが出来るようになります。

景観を生かした企画があっても良いコースです。ともかく経営者から作業員まで全員で、よく考えることです。商売は単純ではありません。

 

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