【PGA「ゴルファーライフスタイル調査」について】縄張りを解除せよ[3]

アコーディア・ゴルフ

ゴルフ業界をさんざんに批判してきました。これには技術的裏付けがあります。

現在、PGAは倉本会長の元、積極的に市場開拓を進めています。しかし、その効果は必ずしも効率の良いものではありません。なぜなら足を引っ張るマイナス要因が根強いからです。

市場を広げようとするとき、積極的な集客動作の前にマイナス要因を取り除くことが必要です。

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ゴルフ場での出来事

<例5>「おはようございます」とゴルフ場の受付で挨拶すると、受付嬢はパタパタとキーボードを打ち続け、目の前にいる私を見ようとはしませんでした。「サインはどこ?」と促すと私を見ることもなく、また挨拶をすることもなく、顎で受付表の置いてある方を指すのです。「これで良いのね・!」と確認しても頷くことも、こちらを見ることもありませんでした。次々に現れるお客様を無視して、挨拶もしない様はいようとしか感じられませんでした。支配人かと思われる人物も受付に出てきて、分っているはずですが注意もしません。朝一番に不愉快になりたくないので怒りませんでしたが、そのゴルフ場には行きにくくなるものです。


<例6>30年近く前、太平洋クラブ軽井沢コースには、有名な受付嬢がいました。メンバー同士で話すと「あいつだけは許せねー」と言うメンバーもいました。私も一回清算の時に約束を黙ってたがえられて、押し問答になったことがあります。支配人が出てきて事なきを得ましたが、「なぜ首にしないのか?」不思議なことでした。支配人でもお客様に対する礼儀作法、いえ社会人としての礼儀作法を守る意識が薄いのです。これは改善していったのですが、それでも社員の社会人としての礼儀作法を訓練する考え方は、現在のゴルフ場でも低いままです。ゴルファーのマナーの低下と一対の問題です。

マイナス要因を取り除くことが先決

こんな経験が続いて55年です。いくら何でもゴルフ業界とは特殊な世界と無意識に認識してしまいます。これで「PGAプロのレッスンは特別です」と言われても「何が特別かい?」と言いたくもなります。

権威主義が強く、ゴルフ場のホームページを見ても、かなりひどいゴルフ場がかつてはありました。現在は「お客様本位」と表面的にはなってきましたが、話してみると上から目線の関係者が多くいます。

2年ほど前、倒産しかけているゴルフ場を買収する話がありました。親族が「私が経営するのなら資金を出す」と言っていたので、関係者に経営内容を示すように求めました。しかし、資料は出さずに「現場に連れて行く」と言うので「それでは話の進めようがない」と言うと、「なんでだ・!」と突っ張って打ち合わせが進みませんでした。高く売りたいのでしょうが、こちらの立場も理解しないと妥協することもできません。結局、会員の保証金を飛ばして、民事再生を選んだようです。しかし、内容からまた繰り返すのは目に見えています。

こうしたマイナスの印象は長年ゴルファーや国民全体に浸透しており、これを脱しないとPGAの積極策も効率がひどく落ちてしまうのです。

縄張りを解除せよ

「PGAの特別な技術」との思いそのものが「縄張り」を強く主張することになっています。「お任せください」ではなく、もっと謙虚にお客様との自然な接点を探すのです。

どのような商売でも、現場はお客様の縄張りにできなければ、お客様をはじき返してしまうのです。

ゴルフ市場はPGAの縄張りではないのです。PGAそのものがゴルフ市場に縄張りを張って、ゴルファーを「はじいている」のです。それが「ゴルファーライフスタイル調査・サマリー」のレッスンに関する調査の数字に表れているのが分るでしょうか・?

【PGAゴルファーライフスタイル調査】体質改善

【PGA「ゴルファーライフスタイル調査」について】倉本会長の言葉