トランプ大統領「交渉ごとでタフなシンゾーがゴルフまでタフ…」2018年日米首脳会談

トランプ・アメリカ大統領

2018年4月、6回目となる日米首脳会談が、米フロリダ州のトランプ大統領の別荘で行われました。今回は、お土産はなかったのでしょうか? しかし、ゴルフ好きの安倍首相とトランプ大統領。懸案事項が山積する中、「トランプ・インタナショナル・ゴルフクラブ」で3時間のゴルフを楽しんだようです。



 

「シンゾーがゴルフまでタフ…」とは?

今回は、プロゴルファーのジョン・ニーポートが一緒に回ったそうですが、ゴルフ練習が十分にできなかった不調の安倍首相に、スイングのコツを伝授したそうです。

すると、スコアがたちまち改善したとか…。

それで、トランプ大統領が「交渉ごとでタフなシンゾーがゴルフまでタフになったら困るじゃないか!」と言ったそうです。さすがリップサービス、ウマいですね。「交渉ごとでタフ」、安倍首相への褒め言葉も入ってます。

 

ゴルフの場は交渉ごとに最適!

ゴルフのラウンドを一緒にすると、テーブルだけで交渉ごとをするよりも、和やかに話が進む場合もあります。

貿易問題

トランプ大統領の一番の望みは、「11月の中間選挙を控えて600億ドルもの貿易赤字を何とかしたい」。それを押し通すのみです。

トランプ大統領と安倍首相、2人だけの会談は数度行われたそうですが、その中で安倍首相も、「あなたがやった大規模減税により、日本から米国に700億ドルの投資マネーが流れている。トータルの資金フローを見れば米国が黒字だ。しかも米国からのエネルギー、航空機、防衛装備品の輸入は大幅に増えている」ときっぱり。

2人の強気発言もあって、18日のワーキングランチは大荒れだったそうです。

自由貿易協定(FTA)とTPPの対立する問題についても、安倍首相は「中国による企業買収や知的財産侵害に対抗するにはTPPこそが最善の枠組みだ。それに農業分野の開放はこれ以上応じることはできない」と。

なぜ、トランプ大統領はFTA、つまり2国間交渉にこだわるかと言うと、単純に多国間交渉は苦手なのです。2人だけで交渉し遣り込める手法がお得意。しかし、多国間ではそう単純にはいかないから。

 

北朝鮮、拉致問題

そして、日本人にとっても最大の懸案は北朝鮮問題、拉致問題。それについての2人だけの会談は、30分の予定だったのが1時間に。安倍首相は、「日本が北朝鮮と過去を清算するということは相当の資金援助をするということだ。日韓国交正常化のときもそうだったが、これが彼らにとって最大のインセンティブとなる」。拉致問題についても、「ご両親もだいぶ年を取られた。何とか元気なうちにめぐみさんを奪還するのが私の使命だ。ご両親がめぐみさんを抱きしめるまで私の使命は終わらない」とハッキリ!

トランプ大統領もこれには、「ベストを尽くす」と約束したそうです。「貿易問題とは迫力が違う」とまで言わしめました。

さて、今回の会談の影響は「吉」と出るのでしょうか??