プロも嫌がる?「池」が多いコースにチャレンジ!最悪のペナル(罰)をどう考えてプレーしたらいい?

アコーディア・ゴルフ

2019年のPGAツアーでも、「ザ・ホンダクラシック」「アーノルドパーマー招待」「ザ・プレーヤーズ選手権」が開催されるゴルフコースは池が絡むホールが多く、世界屈指のプロであっても大たたきを余儀なくされます。アマチュアにとってのプレッシャーはその比でなく、大たたきした後の余韻も大きく、その日のゴルフを台無しににされて、心を叩きのめされることもしばしばです!さて、池の多いゴルフ場、ゴルフコースをどう考えたらいいのでしょう?



世界屈指のプロでも叩きのめされる!池のあるゴルフ場!

TPCソーグラスの17番、トッププレーヤーのボールが池に40個!!!

2019年「ザ・プレーヤーズ選手権」が開催された「TPCソーグラス」の17番パー3。ここは、名物のアイランドグリーンがあるホール。

2013年にも、最終日にタイガーウッズとトップタイにいたセルヒオ・ガルシアがトリプルボギーをたたいて、優勝を逃したホール。

2019年今年は、タイガーウッズが2回も池ポチャをして、クアドラプルボギー「7」をたたいてしまった!彼の同ホールワーストスコアだったらしい。

面白いのは、毎回池に落ちたボールの数が分かっているということ! だいたい40個弱くらいは落ちているらしい。なんと、最多記録は2007年大会の93個だという!

世界屈指のゴルフプレーヤーでも「やっぱりそんなに落とすんだ~!」と思うと、なぜか安心してしまう…。

 

ベイヒルクラブ&ロッジ、池がからむホールがめちゃ多い!


「ザ・プレーヤーズ選手権」の1つ前、「アーノルドパーマー招待」が開催される「ベイヒルクラブ&ロッジ」も、池がからむホールが非常に多いコース。アーノルド・パーマー設計のゴルフ場です。

上の記事で、松山英樹プロの元キャディである進藤大典さんが、見どころの18番最終ホールの攻略方法を解説していますが、その他にも、気を付けなければならない池のあるホールはいくつもあります。まずは、ティショットをフェアウェイに置けないようでは勝負にならないでしょう。

この「ベイヒルクラブ&ロッジ」での仕上がり具合で、これから始まるメジャーの勝敗を占うこともできるというプロもいます。

 

PGAナショナルゴルフクラブ、15~17番3ホール「ベアトラップ」が待ち受ける!

「アーノルドパーマー招待」の1つ前、「ザ・ホンダクラシック」が開催されるのが「PGAナショナルゴルフクラブ」。1990年にゴルフ界の帝王ジャック・ニクラウスが改修工事を携わったことで有名なゴルフ場。「ベアトラップ」のベアは、ジャックニクラウスの愛称「ゴールデンベア」からきている。

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さて、PGAナショナルGCの「ベアトラップ」は、16・17・18番の3ホール。

15番ホール(パー3)179ヤード、 16番ホール(パー4)434ヤード、17番ホール(パー3)190ヤード。

「PGAツアーでも4本の指に入るほどの難易度を誇る連続した3ホール」「世界で最も難しい3ホールの1つ。特に強風の日は…」などと言われています。

↓↓こちらが、PGAナショナルGC、15番。

 

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↓↓↓こちらは、「ベアトラップ」入り口にあるクマの銅像!「さあ、チャレンジしてみろ」と言わんばかり!

 

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世界ランキング上位のジェイソン・デイも、「too much water」と言って、いつも「ザ・ホンダクラシック」を欠場!

池はリカバリーが効かない! 最悪のペナル(罰)

かつて、球聖と言われたボビー・ジョーンズというアマチュアゴルファーが

「ウォーターハザードはリカバリーの効かない最悪のペナル(罰)だ」と言いました。

確かに、他のバンカーなどのハザードと違って、ノーペナでリカバリーが効かないのが「池」です。

だから、やたらと上記の「ベイヒルクラブ」や「PGAナショナル」など池がからむホールをたくさん作るコースは「ゴルフ場としてどうなのか?」という議論が昔からあります。同じホールで1度ならず2度までも池ポチャしてしまう危険があります。それが、何ホールもあるとなると、気が遠くなってしまいますよね。

そもそもゴルフコース設計の世界では、プロやアマチュアどちらのゴルファーも楽しめるゴルフコースが良いとされています。プロが攻めるルート、アマチュアが攻められるルート、どちらのルートも設定できるホールが良いホールなのです。つまり、攻略ルート選択の自由があるコースが良いのです。

けれど、池が多いコースは、攻略ルートが限られ、それが適わなかったりします。

「池が多すぎる!!!」と言って「ザ・ホンダクラシック」をいつも欠場してしまうジェイソン・デイだったら、アマチュアよりずっと「PGAナショナルGC」の攻略ルートを持ってるはず、あるいは限られた攻略ルートでもそれを克服できる技術を持っているはずですが、それでも他のコースに比べて選択の範囲が狭まってしまうのを嫌っているのかもしれません。プロは「賞金を稼いでナンボ」の世界ですからね。確率がいいほうを取りたいでしょう。

なぜ、ゴルフコース設計家は池を多用するのか?

ゴルフコース設計家が「池」などのウォーターハザードを多用するのには、やはり「景観がいい」ことが挙げられます。多くの山岳コースなどは広い池を配置することができず、各ホール特徴のない飽きやすいものになってしまいますが、ゴルファーにとっても池のあるホールは印象に残りやすく、あとで思い返してみるのも容易ですよね。ゴルフコースの特徴となります。

それに、池の多いコースは、ゴルファーが「チャレンジャーになれる」ということもプレーに華を添えます。

その証拠に、上記で挙げたPGAツアーの池の多いコース、また日本のコースでも太平洋クラブ御殿場コースの最終ホール18番の池などは、ギャラリーが大いに盛り上がるシーンでもあります。トーナメントの華となっているのです。それだけでなく、プライベートゴルフにおいても、ゴルファーは緊張すると同時に、持てる力をどれだけ発揮できるかの指標にもなるホールとなります。

しかし、世界のゴルフ場の中では、景観は大変良いけれど、何度も大きな池を超えるショットを余儀なくされる(他の攻略ルートがない)ホールがあるため、評価が下がってしまったゴルフ場もあるそうです。

 

アマチュアゴルファーは「池」をどうやって楽しむか?

こうやって設計の視点でゴルフ場を見てみると、「池」あるホールの楽しみ方もいろいろあるのではないかと考えます。

ただただやみくもに池越えに挑戦する、いや「果敢にチャレンジする」ということも必要ですが、

「他のうまい攻略ルートはないのか?」とか

「このホールのつくりは、攻略ルートが少なすぎてアマチュアゴルファーに向かない(>_<)」とか

「このホールはスコアは望まないけど、景観がとても素晴らしいホールだ。他の〇番ホールで挽回すればよい‼」とか

など、思いを巡らせることが、ゴルフをいっそう深く、楽しくさせる方法じゃないかと思うのですが、いかがでしょうか。

 

日本の「池の多い」ゴルフ場・ゴルフコース