5歳の男の子が死亡、LED電球は本当は危ない?

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LED電球で火災事故?

昨日の夜、明治神宮外苑で開かれていたイベント「東京デザインウィーク」の会場に展示してあった、木製のジャングルジムが燃えて、中で遊んでいた5歳の男の子が死亡しました。何とも痛ましい事故です。


アート作品ということもあって、ジャングルジムにはかんなくず(木くず)のようなものが絡みつくように飾られており、中からLED電球で照らしていたそうです。

まだ、原因については究明されていませんが、LED電球が過熱し、可燃ガスが発生して火災になったと推測されています。

LED電球の注意事項

そこで、LED電球に書いてある注意事項を読んでみました。

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密閉形または密閉に近い状態は使用禁止

上の画像のイラストで書いてある禁止事項の中に、「断熱材施工器具」「密閉形または密閉に近い状態」には使用しないように、となっています。つまり、ダウンライトですね。ダウンライトには、構造がLED電球に対応していない場合はつけない方が無難です。また、ダウンライト仕様のLED電球があるので、それを使用するとよいと思います。

LED電球の発光している部分は手で触っても全然大丈夫(およそ50度)なので、勘違いする人も多いらしいのですが、根元の接続部分は「あちっ」と触れないくらい熱いのです。実は、LED電球は接続部分で発熱量が大きいので、ダウンライトのように密閉空間にあって長時間放置されると、過熱して火災を起こす可能性があるのです。

ちょうど、事故のあったジャングルジム内で木くずの中で点灯していたLED電球の状態と同じだと思われます。木くずは断熱性能が高いので、放熱を妨げていたと見られます。

もし、電球の上下に空間を設けておく知恵があれば、火災の可能性はなかったでしょう。

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LED電球も熱くなる!

上の画像のLED電球でも、「点灯中、消灯直後のランプ本体は、たいへん熱くなりますので手を触れないでください。」と注意事項が赤く書いてあります。注意事項を読んでいて、木くずの中に長時間放置することは危険があると察知できていたら、あのような事故は起こらなかったのではないでしょうか?

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屋外では使用禁止

そしてそもそも…上の画像の最後の行にあるように、「屋外または雨や水滴のかかる状態、または湿度の高いところには使用しないでください。」と書いてあります。事故のあった展示は屋外でしたから、LED電球はやめるべきでした。LED電球に限らず屋外で電球を使うとき、防水仕様になっているものを使用すべきです。(事故のあったLED電球が防水仕様であったかどうかはわかりませんが)

(ただし、展示した人たちの使ったLED電球の仕様書には、このような注意事項が書いてなかったかもしれません。)

LED電球も使い方によっては危険があるということを、覚えていて損はないと考えます。