太平洋クラブ御殿場コースは、加藤俊輔設計の名門コースとして知られているし、「ガラスのグリーン」と言われてグリーンの速さが速いことで有名です。そばにそびえる富士山もイイですね!それが、マルハンの経営に代わったことで大幅な改修となりました。世界的なゴルフ場設計家・リース・ジョーンズ氏が改修に関わり、なんと監修には松山英樹選手も関わっています。どんなコースに変化して、ゴルファーやトーナメントで楽しませてくれるでしょうか。
2018年三井住友VISA太平洋マスターズ、額賀辰徳が初優勝!
34歳・額賀辰徳が逆転でツアー初優勝 松山英樹は46位#額賀辰徳 #三井住友VISA太平洋マスターズ
https://t.co/VBsP97rsjU— GDOニュース (@GDO_news) 2018年11月11日
今年の太平洋マスターズは、波乱の様相だった。2年ぶりに出場した松山英樹選手は精彩を欠いていた。でもパターの調子はまあまあで、弾道の迫力はものすごかった!
最終日、秋吉翔太選手が首位をキープしていて、最高で11アンダーまでいったと思う。それでも、やはり太平洋クラブ御殿場コースの世界基準の改修が効いていたのか、優勝スコアは額賀選手の9アンダーで終わった。
秋吉選手は本当に残念だ。今年2勝を挙げているから、少し勝ち慣れてきているかと思ったが、終盤自滅していってしまった。どうしてしまったのだろう。あまりトラウマにならないでほしい。
いずれにせよ、新しく生まれ変わった太平洋クラブ御殿場コースはだいぶ難しくなったようだ。2016年に松山英樹選手が優勝したときは23アンダー。それに対し今回は9アンダー。この差は大きい。(雨で54ホールプレーとはなったが)
太平洋クラブ御殿場コースの輝かしい系譜
余談だが、今欧州トーナメント「ネットバンクゴルフチャレンジ」で優勝した、45歳リー・ウェストウッド選手(イギリス)は、この三井住友VISA太平洋マスターズの舞台で優勝したことがある。しかも3連覇、ダンロップフェニックスでも優勝している。1996~98年の事で、悔しいほど破竹の勢いだったのを覚えている。
それ以前にも、トム・ワトソン、セベ・バレステロス、ホセ・マリア・オラサバル、グレッグ・ノーマンなどのゴルフ界重鎮も来て、優勝したプロもいる。
さらに、2001年に行われた「EMCワールドカップ」では、タイガー・ウッズ、セルヒオ・ガルシア、アーニー・エルスなどそうそうたるメンバーも来て、その週のギャラリーは7万2千人というものすごい人数だった! タイガーが18番のグリーン奥からチップインイーグルを奪ったときは、歓声で御殿場が揺れたと言われている。
ホントに懐かしいことだが、今では外国の招待選手もなく、かつてに比べると寂しい大会となってしまっている。世界基準のコースに生まれ変わったことで、またにぎやかな大会になることを期待している。
気になるのは、大会が行われる時期だ。11月に入り、御殿場コースの標高は800メートルの山岳気候に近い。寒くて芝の生育が止まる上に、雨が降らなくても芝に露がたまるとカジュアルウォーターハザードになることがある。タイガー・ウッズはそれを嫌ったともいわれた。もうちょっと暖かい時期に変更できないものか??(紅葉は見られなくなるが…)それとも温暖化が功を奏すか?
↓↓↓大会が開催される隣のゴルフ場「太平洋クラブ御殿場ウエスト」。本コースに比べてこじんまりして、女性ゴルファーにもおススメ!かつてタイガー・ウッズも宿泊したというホテル「Villa the Club 御殿場ウェスト」も併設(問い合わせ要)。
見どころの18番ホールも改修! 名物の池が大きくなった!
さて、太平洋クラブ御殿場コースの気になる改修はどうなったのか??
「太平洋クラブ御殿場コース」の18番ホールは、ティショットを左のフェアウェイバンカーを超えると第2打が容易になる。
でも、そのバンカーの形状が変わったこともあるが、バンカーから右方向への傾斜がきつくなったことがキーポイント。ボールがバンカーを超えて着弾しても、右のラフまで転がってしまうのだ。それを嫌って左を狙いすぎると、飛距離の出るゴルファーは左の林へ引っ掛けやすくなった。
⛳️三井住友VISA太平洋マスターズ
ナイスショット❗️👏🏻
イーグルチャンス#松山英樹 #golf #ゴルフ 🏌️ pic.twitter.com/KD2rLAg14Q— ⚾️埼とら⚾️来季は怪我無く! (@yakyuragu) 2018年11月10日
3日目の松山英樹選手選手が、そのワナにさっそくはまってしまった!!!(しかし、木の間からのリカバリーショットは見事にグリーンオンのナイスショットだった!さすが!)
太平洋クラブ御殿場コース18番、ビフォーアフター
また、上画像のように、グリーン左のバンカーはつながって大きくなり深くなった。名物の池は右奥まで伸びている。当然のことながら、池の水面も上がっている。
だから、セカンドショットで池を嫌がって左に外せば、やさしくないバンカーに入る。プロならば容易だが、アマチュアは池が目に入ってしょうがない…。
また、グリーン右奥に外せば、まだラフで済んでいたが、今度は池に入ってしまう危険がある!!
難しくなった18番! プロにとっても、同様のようだ。プロアマ時に解説してくれた池田勇太プロも「難しくなった」と語っていた。
全体的にも難易度が上がった! 世界水準の戦略性を持つゴルフ場へ!
その他にも、2018三井住友VISA太平洋マスターズの舞台、「太平洋クラブ御殿場コース」はどのホールも難しくなっています。
昨年の7246ヤード(パー72)から7327ヤード(パー70)になり、6番は540yd(パー5)から510yd(パー4)、11番は537yd(パー5)から505yd(パー4)の設定に変更となりました。
改修設計を担当したジョーンズ氏は、「すべてのホールのティショットを考えさせる設定にした」ということで、プロがティショットで280ヤード地点に着弾させるあたりにバンカーを増やしているホールがあります。
また、各ホールでフェアウェイも絞ったり、グリーン周りのバンカーを増やしたり、バンカーや池をグリーンに近づけたりしています。
↓↓↓2年ぶりに出場した期待の松山英樹選手ですが、自分が監修したたコースで思うようにスコアが上がらずに終わってしまいました…。残念…。
松山英樹、自身初の監修ホールで池ポチャ 1年ぶり日本ツアーは5差17位発進 https://t.co/1xhNfHTChX #スポーツ #スポーツ報知
— スポーツ報知 (@SportsHochi) 2018年11月8日
2016年に、松山英樹選手が23アンダーで圧倒的強さを見せて優勝しましたが、今回2018年の三井住友VISA太平洋マスターズでは、優勝者のスコアは9アンダーだったため、やはりゴルフ場のとしてのレベルが上がったのは確かなようです。
実は、「太平洋クラブ御殿場コース」は、かつては私のホームコースで、ブログで「【太平洋クラブ御殿場コース】月いちゴルファーのドタバタラウンド記」を載せています。当時のホールレイアウトをそれぞれ載せているので、現在との差を見ることもできます。(その間も、小さな改修はあったようです)
アマチュアゴルファーにとっても、新しい「太平洋クラブ御殿場コース」はどんな評価になるのか楽しみです!
※「太平洋クラブ御殿場コース」は、GDOでも楽天GORAでもオンライン予約はできません。
グリーンに定評がある「太平洋クラブ」のコース
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ー御殿場コースと同様、名匠・加藤俊輔氏が改造したコース。(栃木県)
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