夏に買い替えたいクルマ、水害に強い?「最低地上高」の高いクルマは??

自動車の進化

クルマを買い替える時、「最低地上高」って気にしたことがある人はどのくらいいるのでしょうか?昔に比べて、車の性能よりもエクステリアやインテリアにこだわる人も多いようですが、地球温暖化の昨今、「最低地上高」を基準に選んだら、もしかしたら自分や家族の命を救うことになるやもしれません。




 2019年の大雨を思い出してみる!

2019年10月の大雨は、ウィキペディア(令和元年10月25日の大雨)にも載るような災害となりました。

千葉県を襲った豪雨ですが、平年の10月の1か月分にあたる雨がわずか半日で降って、この雨のために千葉県で11人、福島県で2人が死亡しています。2019年12月4日には、激甚災害に指定する政令が公布されています

つまり、地球温暖化のため水害が多くなり(もともと日本は雨が多く災害大国)、ほとんどの地域で10年間に1度は水害に合うとされています。

短時間に多量の雨がいっぺんに降る!!!

それに最近恐ろしいのは、短時間で、例えば1時間に50ミリなんてザラで、1時間に200ミリという予想が出されることもあります。


そんな中、クルマ選びにもそれを考慮したほうが良い時代となってきたのを感じるのです。

 

最低地上高の高いクルマがいい?!

そんな豪雨に合った時、あっという間に水位が上がるため、車に乗ったまま水没してしまう危険もあります。(でも、冠水した場所にはできるだけ侵入しないのが鉄則です)最低地上高の低いクルマだと、ほんとにアッという間でしょう。

最低地上高が高いクルマであれば、逃げ出すのに少し余裕ができるし、そういうクルマはたいがいSUVであることが多いため、「悪路走破能力」も高いことが多いのです。中には、川を渡ることが可能なクルマもありますが、普通のSUVではムリなので、”セダンよりはいい”という話になりますが…。

でも、これから車の買い替えを考えている方には「最低地上高」の高いクルマを考慮に入れることをおススメします。

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「最低地上高」の高いクルマ・人気順(2020年6月)

クルマの最低地上高は、130ミリ前後のことが多いと思います。あっても150~160ミリ。つまり、13センチから16センチくらいでしょう。

ミニバンだと千差万別で、日産・セレナで低いものは135ミリしかなく、低床をウリにしているホンダ・オデッセイだと145~150ミリ、最低地上高が一番高いトヨタ・ヴェルファイアでも160~170ミリまでです。

現在、最低地上高の高いクルマというと、200ミリ前後となります。20センチ前後です。140ミリの車(例えばプリウス)から比較すると、6センチも高いことになります。

 

2020年6月時、価格comのSUV人気ランキング順に、「最低地上高」の高さを記述しておきましょう。

車種 最低地上高 4WDの有無 価格
ハリアー 195ミリ 新型は未公表
トヨタ・RAV4 200ミリ 265.6万円〜
マツダ・CR-X 210ミリ 261.8万円〜
スバル・フォレスター 220ミリ 286万円〜
トヨタ・ライズ 185ミリ 167.9万円〜
マツダ・CX-30 175ミリ 239.2万円〜
トヨタ・ランドクルーザープラド 220ミリ 360.4万円〜
マツダ・CX-8 200ミリ 294.8万円〜
スバル・XV 200ミリ 220万円〜
レクサス・RX 200ミリ 513万円〜

 

この中で注目は、最低地上高の一番高いクルマ

「スバル・フォレスター」

「トヨタ・ランドクルーザープラド」で、

220ミリです。


出典:スバル公式サイト
日本車で最低地上高がいちばん高いクルマ(自家用車)が、トヨタ・FJクルーザー(2010年式)で230ミリのようです。

だからスバル・フォレスターがこの価格で、しかもSUVの中では比較的扱いやすいボディサイズ(全長 4,625ミリ x 全幅 1,815ミリ x 全高 1,715-1,730ミリ)で、最低地上高220ミリはとてもおススメです!!!

また、スバルは、最近、新設計のスバルグローバルプラットフォーム(以下SGP)に統一化してきており、その出来には目を見張るものがあります。

個人的には、スバル・インプレッサの出来には感嘆したのです。

参考記事【スバル・インプレッサ、マツダ・CX-3の操縦安定性と乗り心地を試乗(5)】

けれど、その技術を受け継ぐスバル・フォレスターもそこそこいい出来だと感じます。この性能でこの価格、300万円以下はお得でしょう。

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その他、気になる「最低地上高」の高いクルマ

SUVの人気ランキングの上位に入らない車でも、最低地上高が高く、おすすめの車があります。

スズキ・ジムニーは、悪路走破性が高い!

それは、スズキ・ジムニーです。

最低地上高は、ジムニーが205ミリで、ジムニーシエラだと210ミリとなっています。

本格的4WDで悪路走破性もあり、最近ではファッション性も上がって人気を博しています。なんといっても価格が、ジムニーは148.5万~、ジムニーシエラでも179.3万~でお安いのです!

 

ジムニーは悪路走破性が高い

トヨタのSUV、そして本格的4WDのRAV4と比べても、悪路走破性については軍配が上がります。

それには、ホイールベースが短いこと、前後のオーバーハング(タイヤから前後にはみ出した部分)が短いことなどがあります。それが、悪路走行時の手助けになるからです。下記記事にある、アプローチアングルやデパーチャーアングルが目安になってきます。

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新型トヨタRAV4は、シティ派SUVというよりも、本格4WDという面を表に出そうとしているのかもしれない。本格4WDと言えば、昨年大人気(今も)を博したスズキ・ジムニーと比べてみないわけにはいかない(いく?)。ちょっと比べてみよう。

ただ、乗り心地から言うと、ジムニーはフォレスターやRAV4よりも劣るでしょう。

都会で乗る機会が多い人は、フォレスターやRAV4などのほうがいいでしょう。

山間地に住んでる方には、ジムニーはおすすめです。

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スバル・アウトバックは車中泊(災害時)に役立つ!

主に都会で乗る方で、「最低地上高」と「セダンのような乗り心地」と「高速走行性能」」と「車中泊」まで兼ね備えたクルマをお考えの方には、スバル・アウトバックがおススメです。

アメリカでは、根強い人気のあるスバル・アウトバックです。ステーションワゴンタイプで広大な荷室以外に、ルーフ上にも荷物が載せられるため、キャンプやバカンス(長期旅行)でも活躍する車だからです。しかも、最低地上高が高く、4WD。田舎の泥濘のある道でもへっちゃら。

「最低地上高」は200ミリ。SUVとしては十分です。(以前は210ミリあったんですけどね…)

けれど、全高が1,605-1,660ミリで、通常のSUVよりも低くセダンのような感覚です。(だからルーフに荷物を積みやすい)そして、価格は341万円からで300万以上のため、高級車とまではいきませんが、インテリアは上質で、静粛性も高いため、「セダンのような乗り心地」を与えてくれます。

 

スバル・アウトバックは意外に高速走行性能が高い!

そして、「高速走行性能」が良いです。これは最低地上高が高いくせにSUVのように全高が高くないため、SUVにありがちな「ローリング」「ピッチング」「ヨーイング」が少ないためと、スバルの特徴である水平対向エンジン(ボクサーエンジン)が重心を低くしてくれているためと思われます。旋回性能も、思ったよりいいです。

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さらに、「車中泊」が十分できる。ボディーサイズはステーションワゴンタイプのため、全長 4,820ミリと長いですが、その分室内、荷室共に大きく、つまりは後席を倒した時の広さが十分で、「車中泊」にはもってこいです。大人2人と小さな子供くらいはなんとか寝ることができるでしょう。

つまり、災害時にも役立つ! というわけです。

 

というわけで、ザックリですが最低地上高が高いクルマについてお伝えしました。参考になさってください。