ゲリラ豪雨で 浸水・冠水・水没したら何センチで脱出できるのか??【動画あり】

日記

2018年7月、西日本一帯に起きた記録的な豪雨による死者が、現時点で90人を超えてきました。インフラも大打撃を受け、復旧に全力を挙げている状況ですが、被害にあわれた地域の一刻も早い復旧を祈っています。さて、地球温暖化が進み、ゲリラ豪雨はどこで起きてもおかしくない現実があります。ゲリラ豪雨が起こったとき、あなたが車に乗っていたらどうしたらいいのでしょうか? 万が一水没したら、脱出できるのでしょうか?? 予備知識を入れて、命を守る行動に出られるようにしておきましょう。



ゲリラ豪雨で浸水した冠水道路には進入しない!

ゲリラ豪雨がやってくると、短時間に多くの雨が降るため、あっという間に道路が冠水してしまいます。

まずは、冠水しているなと思ったら、できるだけ通らないことです。

いつも通っている道ならば、普段から冠水しやすい道路なのかはよく観察しておきましょう。鉄道や自動車道の高架下(最近はアンダーパスと呼んでいます)などは低いため冠水しやすい道路です。また、地形によって谷のようになっている場所は要注意です。

また冠水しているのが見えたら、意識として「いつも通っているから大丈夫」「早く家に帰らなきゃ」といった性急な判断は禁物で、いったん立ち止まって冷静にゆっくり考えるくらいの方が安全です。

冠水の水かさがあれば車が浮いて、進めなくなってしまうかもしれませんし、マンホールのふたが開いていたら車がはまってしまうかもしれないからです。すると、あとは水没していくだけです。怖いです!

↓↓↓2019年(令和元年)8月も九州に豪雨があり、クルマが水没して心肺停止になった方がいます。

進むなら水かさは何センチが限界??最低地上高を確認!

自動車の標準の電装品は上の方に設置してあることが多いですが、吸排気系に水が入るとエンジンが止まってしまうので、アウトです。

まず、事前に自分のクルマの最低地上高を確認しておきましょう。SUVなら大丈夫、という人もいますが、SUVと冠していても、マツダ・CX3のように最低地上高はセダンと同じ程度というクルマもあります。本格的な四輪駆動車なら、最低地上高が20センチ以上はあって、中には60センチの水かさがあっても前進できる車もありますが、セダンは16、17センチしかありません。

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吸気口に水が入らない程度の水位なら、エンジンが止まらないように、アクセルを開け続けるのがエンジン停止を回避する方法です。少々開け気味にゆっくりと進むのがいいです。万が一、進むのが無理でバックする場合も、エンジンが止まらないよう「R」レンジに速やかにシフトチェンジしてバックします。

水かさが20センチ程度は大丈夫かもしれませんが、前進するにも、水は波をたてて水かさは上がりますし、対向車が通る場合もその波を受けます。吸気口に水が入る可能性は大です。また車が行列していて、前車が止まってしまった場合は自車もアウトとなります。アクセルを開け続けるのは、難儀です。

だから、冠水道路には入らないほうがいいのです。

 

万が一、水没したら車のドアは開くのか???

JAFの実験を行っていますので、動画で確認してみると、実感がわくかもしれません。

完全に水没するとドアが開く!

まずは、セダンタイプのクルマの場合です。運転席に座った女性が被験者になっています。

30センチの水位の場合は、簡単に開きます。次に、水位が60センチになって、水が入り込んですぐには、うんともすんともドアは開きません。外と中の水圧に差があるからです。

しかしです! 完全に水没して水が腰のあたりまでつかる(外と中の水位が同程度になると水圧が同じになる)と、ドアが開くようになります

なので、水没してしまっても、慌てずにタイヤが地面についてからドアを開けるようにするとよいでしょう。60センチの実験では、女性の力でも24秒で開いています。120センチになって、首あたりまで水が来てしまっても、完全に水没してしまうとドアは開きます。

 

「スライドドアなら開く」は勘違い!

では、スライドドアのミニバンはどうなのでしょうか? 後席に座った女性が被験者です。

スライドドアだと、なんとなく水の抵抗が少なくて済むと思っている人もいるそうですが、そうではありませんでした。結果はセダンと同じ結果でした。つまり、30センチだと簡単に開きますが、スライドドアでも、60センチ以上になると、完全に水没してからでないとスライドドアは開きません。これは、セダンと同じです。

ということで、実際に水没した場合の大変さが分かったと思います。なので、絶対にこんな思いをしたくないなら、冠水道路には近づかないほうが身のためということになります。

 

ドアも窓も開かなかったら、窓を割る??

予備知識を持っていたのに、それでもとっさに冠水道路に侵入してしまった! それに、水没するまで待って、ドアを開けようとしたが開かなかった!! さーて、あとは救助が来るまで待つか、死が待っているだけになってしまいます。

そんなとき、窓を割れるものがあったら、あなたは助かるでしょう! さて、何を使用したら窓は割れるのでしょうか??

JAFの実験では、小銭を入れたビニール袋、ヘッドレスト、スマートフォン、ビニール傘、車のキー、脱出用ハンマー(ポンチタイプ、金槌タイプ)をそれぞれ試しています。

結果から言ってしまうと、脱出用ハンマー以外で窓は割れなかった、ということです。被験者は女性でしたが、脱出用ハンマーのポンチタイプ、金槌タイプとも有効でした。

男性の場合、ヘッドレストを使用したら割れて助かったという話を聞いたことがありますが、力の強い人の場合は有効かもしれませんが、やはり脱出用ハンマーを手の届く範囲に用意しておいた方がよさそうです。

脱出用ハンマーには、シートベルトカッターもついたものがあるので、ベルトを解除できないということも回避できそうです。

↓↓↓こちらが、脱出用ハンマーでシートベルトカッターがついているものです。それに、ライトもサイレンも付いているので、救助用としても実力を発揮してくれるかもしれません!!

 

 

いかがでしょうか。これだけの予備知識をもっていたら、万が一の状態に陥っても、慌てずに助かる知恵が働くかもしれません。本当に何が起こるかわからない昨今ですが、このような災害に合わずに済むことを祈るばかりです。皆さんも、気を付けてお過ごしください。

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