サムスン電子の「ギャラクシーノート7」を販売・生産停止としたようです。
NHK NEWS WEB http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161011/k10010725401000.htm l
財閥経営の特徴
日本の家電メーカーが追い詰められてきたのはサムスンの台頭と言われるくらい、世界の市場で日本製品を駆逐してきました。その最も特徴的なのは「決断が早い」ことでした。確かにビジネスで責任の押し付け合いや、リーダー不在は致命傷です。東京都の決済システムのようなことをしていては、生き残ることは民間企業ではできません。
韓国は少数の財閥が出来ており、社会全体を支配するほどの影響力があります。ちょうど戦前の三井・三菱・住友など財閥支配が行われた時代と同じシステムです。政府も政治家も財閥の影響力を無視しては機能しません。
財閥企業の決済県は「ナッツ姫」で有名になったように、少数の財閥系経営陣が握っています。そのため責任の所在も明確で、決断が何より早いのです。つまりワンマン経営者がいたほうが決済が早くなるのを皆さんも知っているでしょう。それが極端なのです。
品質保証
どのような商売でも品質が保証されていなければ、いつか今回のような問題が起きます。エアバッグのタカタの不良では、もはや企業の存続は許されないでしょう。しかし、コメットの宮中爆発のような、そこには技術的にそのときの人間の概念を超えた部分が存在しています。怠慢に違いないのですが、時折、起こる人間の性ともいうべき現象です。
では、サムスンの今回の不良はどのようなことなのでしょうか・?
まだ、原因が発表になっていませんので結論は出来ません。しかし、基礎的な知識として「ワンマンの決断は不良を生みやすい」と言うことです。決断は極めて速いのですが、1人の見識には限りがあり、多方面からの検証が貴重なのです。
製品開発でも、リーダーは必要です。しかし、検証するシステムは必須のことで、それは時間がかかるということです。最低限度、ワンマン経営でも多方面から検証するシステムが必要です。
経営者と品質保証
アコーディア・ゴルフ(AG)が労働基準法を順守することを出来なかったのは、アメリカンファンドGSの体質によるところが大でしょう。GSに選ばれた経営者たちが階級闘争や労働者の権利と言った労働問題についての概念が欠落しており、株主・経営陣が社会システムを理解していなかったのです。社員も自分たちの権利を自分たちで守らなければ失われるという概念がないので、権利侵害を認識出来ずに盲目的に従ってきているのです。「オーム真理教信者」を笑うでしょうが、無意識に金の価値観を神のように感じているファンド関係者も同じように見えます。
リーダと言うものは、自分の立場を押し通す考え方では、「独裁者」になり、犯罪に気付かないことにもつながります。昨今のブラック企業の実態などを見ると「社会システム」の勉強をしなければ会社経営者にはなれない制度としなければならないのでしょう。つまり「免許制度」です。運転免許制度と同じように、企業経営者となるには最低限度の基礎知識を要求するべきで、犯罪や人権侵害などを防ぐ必要性から考えるべきでしょう。
慶應大学の姿勢
広告学研究会なるサークルが暴走しています。刑事事件を起こしているのですが、慶応大学は「警察が捜査すべき事案」との発表です・・・・・つづく