エンジン馬力は回転数に関係するので、メカニズムがついていける範囲では、高回転になるほど馬力が上がります。それは同時に、ミッションで上手に回転数を合わせる必要性が生じてきます。MT(マニュアル)ギアチェンジでは、腕前が必要でした。それがモータースポーツの面白いところでもあります。クルマ好きならば、特にスポーツカーファンであれば、運転テクニックとエンジン特性について理解を深めておきたいところです。
【高回転型エンジンとミッション】
↓↓↓マツダ・ロードスターは、MTでシフトチェンジを楽しみながら軽快に走るのがいい!ライトウェイトスポーツの醍醐味‼
出典:http://www.mazda.co.jp/cars/roadster/feature/open/
【ハードトップ】の記事でクロスレシオトランスミッション(以後クロスミッション)の話を出しましたが、誤解が多いようです。ネットで調べれば大概のことは分る時代ですので、言葉の意味の解説は省略します。
実際にどのようなメリットがあるのかについては、「セナ足」を検索してもらえば分ります。このF1の天才的ドライバーのテクニックは、エンジンの馬力が上がったと同じ効果があります。だから、彼は強かったのです!
F1で100~300回転差と言えば、それはまさに勝敗を分ける差となって表れるでしょう。
出典:http://www2.mazda.co.jp/cars/roadster/theme/drivingdynamics/?link_id=link_id=%20theme041
クロスミッションを楽しむには、スポーツカーでしかメリットはないでしょう。
現代の車はアクセルを踏めば誰でもスピードは出ます。カーブを曲がるとしても、度胸があればアクセルを出来るだけ踏めばよいのです。
でも、山坂道を出来るだけ速く走り抜けるには、運転テクニックが必要です。それは、事故防止にも役立ちます。
↓↓↓マツダ・ロードスターのエンジン
出典:http://www.mazda.co.jp/cars/roadster/feature/driving/
↓↓↓ホンダ・S2000のエンジン
出典:http://www.honda.co.jp/S2000/webcatalog/engine/
カーブを速く走るには、どんなドラテクが必要か?
カーブを出来るだけ速く走り抜けるのに必要なポイントは、
①ギリギリまでブレーキを踏まずに我慢する、
②滑らないギリギリのスピードを維持する、
③立ち上がりを出来るだけ早く加速すること」です。
①ブレーキを踏まずに我慢する
には、ブレーキの性能を知ることとタイヤをスリップさせないテクニックが必要です。
またMTの場合では、エンジン回転を落とさないためにシフトダウンを同時にする必要があり、シンクロナイザーとの兼ね合いでダブルクラッチの必要性もあります。ラリーなどではシフトレバーを叩くように操作することもあり、最近ではAMT(半自動マニュアルトランスミッション)でクラッチ操作だけは自動化されています。
②カーブで滑らないぎりぎりのスピードを保つ
には、車自体のセッティングが大きな要素です。だから、スポーツカーとして性能の良いクルマを選ぶ必要があります。
運転テクニックでできることは、「アウト・イン・アウト」のコース取りを心がけることと、滑り出す前にカウンターをあてることぐらいです。けれど、カウンターをあてた段階で失敗したと言えるでしょう。
③立ち上がりをできるだけ早く加速
で重要なのは、エンジンの回転がトルクバンドにあるか否かです。立ち上がりとは、カーブの曲がりきる寸前と言ったらいいですかね。
つまり、これがスポーツカーにはクロスミッションの必要性が多分にある理由です。エンジン回転が力の出る範囲にあれば、すぐにアクセルを踏んで加速していけるのであり、速くカーブを走り抜けることが出来ます。➡【クロスレシオ・トランスミッション(2)】→