【グローバル発注と系列】自動車メーカーは消滅する?

トヨタ・TNGA

写真出典:http://gazoo.com/CAR/history/Pages/car_history_093.aspx

2000年メールマガジン発行と共に、最も注目してきたテーマです。現在、日本式系列を率いてグローバル企業となっている代表はトヨタ、コマツです。日産は元より、ホンダ、マツダなど日本企業もグローバル経済の波に飲み込まれて、系列を持たない体系になりつつあります。

➡【グローバル発注と系列】決め手は部品数激減


造り方からサービスに

これまでの自動車産業は「造り方」が勝負でした。生産技術的に優れた企業が生き残る世界です。部品点数が多く、造り方が悪いとコストがかさみ、技術的に優れていても高くて売れなくなるのです。日産自動車とトヨタの争いが見本的でした。

日本車は「故障しない」「安い」ことが、何より商品力となって売れていきました。現在でも基本的に日本車の商品力の基礎となる要素です。それが部品点数が激減し、作り方の優劣ではコスト・品質共に大差にならなくなり、より企画力などで商品力が左右されることとなってきました。


テスラモーターズに見られる状態は、従来の車のコストの常識では「かなりの利益幅が出る」商売です。自動車産業が本格的にEV生産に傾いてくると、コスト競争力をどのようにしていくのかが興味を引きます。

これまでの常識では、本格的なコスト競争になるとテスラはとても競争できないと感じるのですが、実際には、サプライヤーから調達した部品で構成されている比率が高いので、コストは十分に低く、現在赤字でも、これから競争に耐えていける可能性があるのです。

問題は、商品化のアイディア勝負で商品力が決まってくると言うことです。つまりGoogle・DeNAなどのI T企業がアイディア勝負で拡大できたように、自動車産業も、これまで生産技術・品質管理・コスト削減など生産に関わる技術をメガ・サプライヤーが引き受け、自動車メーカーはそれらの部品を組み合わせた、商品企画で勝負する時代となってくるのでしょう。言い換えればかなりの確率で、手軽に自動車生産が出来ることになります。

シャープの売却、東芝の解体などを見ていると「メーカーの消滅が進んでいる」と言えるのでしょう。

トヨタは解体してサプライヤーになるべきなのか?

なんでも自前で開発生産してきたトヨタの系列は、技術力では世界屈指のサプライヤーと言えます。しかし、部品は各メーカーで共通性が求められる・・・・・【グローバル発注と系列】トヨタは解体?➡

【グローバル発注と系列】系列は自立すべし・??

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