どうやらアメリカの現職大統領が「三権分立」の民主主義制度を理解していないようです。民主主義国家の根幹を認識していないことは極めて危険であり、アメリカ国民のトランプ大統領の支持者は責任を持ってトランプ大統領を教育すべき時が来ています。
AFP http://www.afpbb.com/articles/-/3116691
トランプ大統領、入国禁止差し止めた判事に暴言・司法の独立に暗雲
2017年02月05日 09:21
❝トランプ大統領は「この、いわゆる判事の意見は本質的にわが国から法執行というものを奪うもので、ばかげており、覆されるだろう!」とツイッターに投稿した。❞
資本主義システムの問題提起「格差拡大」
「知性に対する反発」が、トランプ大統領の支持者にはあることがよく見えます。知性あるオバマ前大統領がもたらしたものが「巨大な格差」だったからです。いや格差はこれまでの蓄積であって、オバマ前大統領が全責任を負えるものではないのです。しかし、これは根本的な「人権侵害」とも言えるもので、
「資本主義システム」そのものが抱える「反民主主義」的要素と言えます。
だから、トランプを支持する人たちは、「現状の社会制度に従っていても自分たちは報われない。だから現制度を破壊するトランプ大統領を支持するのだ」と無意識に考えているのです。
なので、資本主義システムの中の「金融制度」を根本的に変えていかないと、「格差」是正されず、暴動が起きるなど社会が壊れるということが起こりかねないのです。
ファンドの動きを規制する方向に動かないと格差が拡大することは、「ピケティ理論」では言われています。
↓↓↓経済学者トマ・ピケティ氏が説いた理論「21世紀の資本論」が、学術書で世界的なベストセラーとなったのは珍しいことです。みな資本主義については疑問を持っているのかもしれません。以下書籍は、分厚い学術書をわかりやすくまとめたもので、評価も良くおすすめです”
しかしもちろん、「ファンドの動きを規制すること」は、多くの金融関係者が受け入れていません。
金融系グループ企業のゴールドマン・サックスの関係者が、トランプ政権の重要な立場を占めています。
トランプ大統領には社会制度の認識がなく、金融の動きを自由にしてしまおうとしています。そうなると、ますます社会は格差拡大に拍車をかけ、トランプ大統領支持者は利用され見捨てられ追い詰められることにならねば良いのですが…。
↓↓↓とてもよくまとまっている経済ドキュメンタリービデオ。ハリウッド俳優のマットデイモンも出演しています。いかにアメリカの金融業界が世界を引っかき回しているかが分かります。
※↑アマゾンプライムでも視聴可能です。
しかし長い目で見ると、文明の歴史はこのような場面では必ず革命に動き出すものです。その時、多くの血が流されることが必定でした。
その前兆なのかは分かりませんが、2021年1月にはアメリカで連邦議会襲撃事件が起きています。
この事実は、「現代社会の問題を見せつける事件」と見ることが出来ます。つまり、「格差拡大」を何とかしなければならないのです。
トランプ大統領が起こしている問題は、現在の資本主義経済の問題点を提起していると言えます。