【モータースポーツ】なんでこんなに違う? (3)アメリカとヨーロッパ~日本らしいモータースポーツ

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日本人の中のモータースポーツとは?

現代の日本の若者たちにとって、車は「走る自分の部屋」のようになっていて、レースやチューニングカーはファッションでしかないようです。

スポーツアクティビティを楽しむための車であるSUVも、例えばマツダのCX-3のようなスタイルだけの2輪駆動車が多く走り、SUVなのに最低地上高もセダンと同じ車さえあります。”都会しか走らないSUV”になってしまっています。やはり、主にスタイル(ファッション)に注目しているのがわかります。

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/?banner_id=b13855

このようなことも見ていると、日本人の気質には、ヨーロッパやアメリカのようにモータースポーツを受け入れる土壌がないのかもしれない?と思ってしまいます。もっとがむしゃらに、油まみれや泥んこになって、F1やラリーで車を楽しむことはできないものでしょうか?

そんな中でも車はグローバル化して、マツダ、スバルなどは車の基本性能を重視して、ヨーロッパの市場とアメリカの市場を共に満足させているようで、不思議な気さえします。

 

車は民族文化の象徴

よく観察してみると、昔から車は民族の特徴をよく表しているのですが、それはあらゆる創造物に現れているようです。

メルセデスベンツEクラス

引用:http://www.mercedes-benz.co.jp/content/japan/mpc/mpc_japan_website/ja/home_mpc/passengercars.html

イギリスのジャガー、ドイツのベンツ、イタリアのフィアット、フランスのシトロエン、そして日本のトヨタと並べると、外形からはいかにもトヨタが特徴がないことに気付くでしょう。でも中身を知ると、トヨタの「日本文化の塊」があることに気が付かされることになります。

それは一体何か? 基本は「職人芸の量産化」なのです。「職人が丹精込めて作る狙いに対して妥協のない製品を感じる」と「日本車だ」と呟くことになります。日本人の「おもてなし」の精神もあり、確かに日本文化なのです。

トヨタ クラウンアスリート

引用:http://toyota.jp/crownathlete/exterior/

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1960~1970年代、筆者がアメリカ車に乗っていた頃、貿易摩擦がアメリカ国内で起きました。「だったら日本車を買わなければよいのに…」と素朴に感じました。しかし面白いことに、アメリカ国内で不買運動が激しく行われる中で、日本車は売れていったのでした。「おもてなし」の精神で「日常の使い勝手に配慮した造り」、「丹精込めた造りで壊れない」のがアメリカ市民に評価されたので売れていったのです。政治的に「ダンピングだ・!」と激しくののしっていても、関税を掛けられても少々では止めることは出来なかったのです。

それが、「職人が丹精込めて作る狙いに対して妥協のない製品を感じる」日本車なのです。

2016年の「米国の主要メーカー新車販売台数をみても、トヨタはGM、フォードに続く第3位となっています。

トヨタのモータースポーツへの思いとは?

今年2017年1月に行われた「ダカールラリー」。1979年から毎年行われている、歴史のあるラリーレースです。


そこで、トヨタが市販車部門で4年連続優勝したのは記憶に新しいところです。日本でも、モータースポーツは確実に日本の車づくりに貢献しています。

実は、ダカールラリーに参戦している4輪車は全部で79台ですが、その内の36台がトヨタ車なのです。約半分がトヨタ車なんて、すごいとおもいませんか? あれだけ過酷なラリーで耐えうる耐久性のある素晴らしい車づくりができていて、それが認められているという証拠でもあるのです。

それは逆に、モータースポーツに参戦しているからこそ車の限界を知ることができ、さらに「いい車づくり」に役立てているということでもあるのです。

このダカールラリーでの4年連続優勝に際して、豊田章男社長がトヨタ勢とたたえた言葉の中に、

道が人を鍛える。人がクルマをつくる…。

過酷な道への挑戦は、必ずや「もっといいクルマづくり」の力になっていく。

というのがありました。

若い人たちにも、この日本人らしい精神によって、「日常の使い勝手に配慮した造り」、「丹精込めた造りで壊れない」のが世界に評価されているのを忘れないでいてほしいと願うのです!

それから、もっとがむしゃらにモータースポーツに興じて、学校の勉強だけじゃないいろんなことを知ってほしいと思うのです! (暴走族をやれとは言ってませんよ。)

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