【北朝鮮と今戦うべきか?】注目!原潜ミシガンの「Navy SEALs」の発進装置

トランプ・アメリカ大統領

写真提供:ウィキペディア  https://ja.wikipedia.org/wiki/オハイオ級原子力潜水艦

ビジネスマンも軍事知識がないと生きていけない時代になってきました。ファンドの世界でも世界情勢を推し量るには、世界の軍事情勢、装備の知識などが必要となっています。株価を考えるにも、経済知識だけでは不足する時代です。あなたは日本海で何が起きているのか、理解できていますか・?

北朝鮮の核武装計画は続いており、アメリカの威嚇も徐々に高めているようです。北朝鮮は核実験を行う意思を未だ否定せず、アメリカ軍の配備が少しずつ整い始めています。


アメリカ軍の装備の内、北朝鮮が最も恐れなければならない装備の原子力潜水艦ミシガンが韓国・釜山に入港しました。入港の必要などないのでしょうが、威嚇のためでしょう。

➡【ABM・ミサイル迎撃ミサイル(1)】本当に有効なのか?


オハイオ級原潜2番艦SSGN「ミシガン」

原子力潜水艦「ミシガン」は、SLBM戦略ミサイル・トライデントを積む原子力潜水艦として就航したのですが、戦略兵器制限交渉の成果として、核巡航ミサイル搭載原子力潜水艦として改装され、

Navy SEALs(アメリカ海軍特殊部隊)」の潜水中からの発進機能を備えていることに注目するべきでしょう。

Navy SEALs(ネイビーシールズ,英語: United States Navy SEALs)は、アメリカ海軍の特殊部隊である。アメリカ海軍特殊戦コマンドの管轄部隊であり、2つの特殊戦グループ、8つのチームに分かれて編成されている。

出典:Wikipedia


巡航ミサイル154発をSLBM24発の発射管22発分に縦に搭載して、残り2発分の発射管のあったところから「SEALs」の発信装置を取り付けています。これは「斬首計画」に危機感を見せる北朝鮮最高指導者「金正恩氏」に対しては、最高度のプレッシャーを感じさせるアメリカ軍装備でありましょう。

アメリカの考える北朝鮮との戦闘の形態を如実に示しているとも受け止められ、北朝鮮としても備えを絞れることにも繋がります。

「ミシガン」はわざわざ韓国で浮上して姿を見せる必要はなく、これで搭乗員は思わぬ休息を得て、出港すると最高で70日間潜ったまま任務を果たせることになります。入港は横須賀でも良かったのでしょうが、韓国・釜山が効果的であったのでしょう。

北朝鮮は、25日長距離砲演習

「ソウルを火の海にする」とした発言を実際のものとするため、長距離砲が北朝鮮の切り札です。これの演習を大規模に行って見せることで、アメリカ軍の先制攻撃を思い止めさせる効果を狙っているようです。

これが、北朝鮮との戦闘でポイントとなる2つの点の一つで、サイバー攻撃では防げない、ローテクではあるのですが確実視されている北朝鮮の反撃手段です。この砲兵陣地をアメリカ軍は第一撃で破壊する必要があり、これに大量の巡航ミサイルとMOAB(大規模爆風爆弾)を使用する可能性があります。

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大事なのは「第6回目」の核実験の意味

北朝鮮は5回の核実験を行い、既に核弾頭を小型化して弾道ミサイルに積み込むことが出来ると考えられています。それでも爆発効果を高めることと、核弾頭を大量生産するのに必要な技術開発を進めるには、もう一度、つまり「第6回目」の実験する必要があるものと考えられています。そのため多数の核弾頭を同時に爆発させる実験を行うかもしれないとも言われています。

これは現状の北朝鮮の核弾頭ではミサイルに積めないことも考えられ、他の方法により運搬して核攻撃をおこなうとも考えられます。どの程度の核弾頭をどのくらい保有しているのかがポイントになるのでしょう。

今、戦うべきか?

北朝鮮軍の装備品はミサイル以外は極端に古く、もしアメリカが先制攻撃するとすると「一瞬で終わる」とも考えられています。しかし、第一撃で打ち漏らすことが考えられるミサイルや長距離砲が、韓国はもちろん、日本にも被害をもたらす危険は大きいと言わざるを得ません。

北朝鮮が核開発を止めずに「核保有国」となったとき、将来アメリカの支配力が弱まり、北朝鮮主導で朝鮮半島の統一がなされる危険が高まります。

その時、日本もまた核保有国の北朝鮮と中国と向き合わねばならなくなります。政治・経済・軍事のいずれの場面でも、日本が不利な状況に立たされるのは間違いないところです。北朝鮮の核装備を解除させるのであれば、「今しかない」となります。それは核弾頭の小型化、運搬手段などの開発がいまだ完成とは言えない現状だからこそ、限定的軍事衝突で済む可能性のある現在、戦端を開くべきなのかもしれません。単純に「戦争反対」とは言えない悩ましさです。

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