こんな大それたテーマに答えが出るわけではありませんが、親父の代から80年の積み上げで見ていると、いくつかの基本は分ってきます。
「極限の対決」と称して松山英樹と石川遼のアイアンショットの腕比べがテレビ番組になっていました。彼らのすごさのレベルと同じくらいの「管理技術の凄腕」がなければ「ゴルフのスロープレーは改善できない」と知ることです。
世界トップレベルのプロのすごさとは?
「極限の対決」と称して、松山英樹と石川遼のアイアンショットの腕比べがテレビ番組になっていました。180ヤードまで1m四方のボックスに入れる競争でした。
世界トップレベルのプロの技ですね。
とてもアマチュアゴルファーにできることではないでしょう。多くのプロでも難しいことのはずです。
同様に、
商売人が
「どんな組織を作り、どのような組織管理をすればよいのか?」
「管理技術のレベルをどの程度にセットすれば採算に合うのか?」
などの「勘」を持っていることは、プロゴルファーが180ヤード先の目標に入れるほどのショットの正確性をもっているのと、同じ力を持っていることと思えばよいのです。
そして、みんなが、その道のプロなのを認め合うことです。
逆に言うと、その道のプロは自分だけではないっていうことも、肝に銘じておいたほうがいいです。
どんな経営者でも、「自分が一番で何でも許される」と勘違いするのは、あまりにも無能です。
時事問題は単なる知識ではない
ビジネスマンの間では、正月休みも世界情勢や経済の見通しなど、時事問題の情報集めに取り組んでいる人が多いことでしょう。
経営者は特に、これからの1年どんな世界情勢、社会情勢になるのかは、商売に直結してくるので、正月であっても気が気ではありません! 女房はのんびりしてますけどね”(-“”-)”
「商売人は雑学の大家であれ!」とは、よく言われたことです。
だから、時事問題を注視していくのは仕事のうちです。
しかし、もちろん時事問題は必要な知識なのですが、それは「単なる知識」として知っていても、それだけでは経営者の資格としては不十分です。
同僚と「昨日こんなことがあったよね~!」と知識をひけらかして、横のつながりを深めるための道具とするわけではないのです。(経営者はしょせん孤独…。)
「トランプ氏がどう動くのか?」「MBKパートナーズがどのような改革を押し出してくるのか?」「ゴルフ市場がどう動くのか?」などすべては知識ではなく現実です。
時事問題で知った現実を、大学受験勉強のように覚えても意味のないことです。
また、偉そうな横文字の、管理技術の専門用語を覚えるだけでも意味はなく、それがいったい何を実現しようとしているものなのかを理解できなければ、計算出来ても無意味です。
最近の企業サイトのコラム記事を読んでいても、例えば、ITやマーケティング用語の横文字がズラズラと羅列しているけれど…
それはなぜ?それでなぜ実現できるの?利益にどう関係あるの? といったことが、全然説明されてません。
「品質管理」を認識できていますか?
「組織運営」を認識できていますか?
スロープレーを解決するには何が必要ですか?
例えば、ゴルフ場でスロープレーが問題になっています。
そうですね、30年ほど前はほとんど見かけなかったでしょうか。
なぜ、こんなことになってきたのでしょうか?
本来ならば、少なくとも「ゴルフのスロープレー」を解決するには、社会の仕組み、社会情勢、家庭問題、組織の在り方等々、無限の知性が必要であることを感じられなければなりません。
こんなこと、スタートアップ経営者の若者には通じないのかもしれませんが…。
少なくとも私には、自分に「できることとと、できないこと」があることは分ります。
また、「学問的な思考」と、「人たらし」の才能と、かなりの試行錯誤がいる問題であることは分ります。そしてどのようにチャレンジを始めればよいのかは分ります。
MBKパートナーズ+アコーディア・ゴルフ=労働組合?(1)
【アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによる買収について(1)】
【商売の自明の理(1)】
【ファンドと商売の計算の違い(1)】
【豊洲市場問題から学ぶ(6)】投資とマネーゲーム[1]
【豊洲新市場問題から学ぶ(1)】結論ありきの作文[1]