現在、小池知事の進める豊洲問題責任者探しは、手順が間違いです。いけません。誰か品質管理の専門家がアドバイスすべきです。
(1)何が問題か?
地下空間が出来ていることで「何がいけないのか?」ですが、いったん東京都が決めたことを、覆すには手続きが必要です。その手続きが正当な場合、東京都の決定が変更されたことになり、手続き上は問題がなくなります。しかし公表されてこなかった問題点があります。次に安全性に技術的にデータで問題があるとなると、そもそも変更が正しくないとなります。どれが問題点なのか、現在混乱しています。
これが「何が問題で、原因は何か?」とせず「誰の責任?」といきなり探り出すことの愚行です。
(2)何が原因か?
問題が明確になったら「なぜ?そうなったのか?」と勧めます。都庁の故意による指示なのか?組織的体質であやふやになってしまう意思決定手順であるのか?など突き詰めていきます。すると会議の運用であるとか、決済の取り方であるとか原因と考えられることに行きつきます。
(3)再発防止
問題点と原因がはっきりすると、再発防止策が考えられます。組織変更や権限の範囲、会議の性格など、整備していくことが必要かもしれません。
責任者を処分しても、政治家である知事の決済の在り方を含めて、組織の体質であると「再発する確率」が減りません。人が変わっても組織運用が変わらなければ、確率は下がらないのです。
品質保証は再発防止策が出来なければ失敗です。
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