【豊洲市場問題から学ぶ(7)】投資とマネーゲーム[2]

日記

築地市場を豊洲に移転しようと結局どのくらいの投資をしたのかは、関連周辺も合わせると6,000億円程度では収まらないのではと思いますが、中止を含めて検討するとなると、これまでの投資額は無駄となることもあり得ます。このような場合、投資をどのように捉えるのかを考えてみましょう。

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金を稼ぎ出すのはビジネスモデル

村上ファンドのマネーゲームで利益を出せるわけではなく、AGの場合は、むしろ「S-REIT配当金負担」が加わって、利益を食われています。40~50億円と言われる銀行金利と配当金負担の差額はAGアセット負担です。決算は公表されていません。AG本体へはコンサルタント料のような形で支払われる金額で調整して、本体は赤字を出さないようにしているのでしょう。現在は売り上げは向上し続けているようで、表面化しませんが、AGグループとして利益を出し続ける必要があります。

50億円と言えば、組織分割を行う以前の純利益でした。グループで黒字を出し続けるには「ボーナス減額」が必要だったのでしょう。

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しかし、ここで注目しなければならないのが、ビジネスモデルしか、利益を生まないことです。どれほどマネーゲームを行っても、稼ぎは商売でしか生まれてこないのです。このあとグループで資金が尽きると問題がが表面化します。S-REITでさらに土地を売るのか、ビジネスモデルで稼ぎ出すしかありません。組織を分割して、決算が見えなくなっていますので、まだまだマネーゲームの余地はあります。

グループ全体での業績の実態は、業績の良いうちに公表させることが大事です。

これが「労働組合の最重要課題」でしょう。資金が尽きてからでは遅いからです。業績が健全なうちに、本来のビジネスモデルで長期的に成り立つ組織とするのです。

稼ぎ出せるのはビジネスモデルだけです。マネーゲームは利益の配分の争いです。早くマネーゲームから脱して商売に打ち込むのです。

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