【豊洲市場問題から学ぶ(8)】投資とマネーゲーム[3]

日記

築地市場を豊洲に移転しようと結局どのくらいの投資をしたのかは、関連周辺も合わせると6,000億円程度では収まらないのではと思いますが、中止を含めて検討するとなると、これまでの投資額は無駄となることもあり得ます。このような場合、投資をどのように捉えるのかを考えてみましょう。

【豊洲市場問題から学ぶ(7)】投資とマネーゲーム[2]➡

投下してしまった資金にこだわるな・!

豊洲のように一度投下してしまったことにこだわるのなら、さらに投資しないと解決できませんが、解決不能な状態にさらに再投資して、破たんするのは、最低の判断です。

そこで現時点で問題を解決するのに最も効果的でコストのかからない方法を選ぶことが肝心です。そのためこれまで投資した金額は、責任問題は別として、無視して考えなおすのです。設備投資をするときの基本的姿勢ですが、何事にも通じる基本でありましょう。

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AGの事例を持ち出すのなら、これまで行ってきた組織の分割などは、ゼロから考え直して、ゴルフ場運営で利益を出していくには、どのような組織が良いのか?一から考えるのです。

経営権が大和証券にあり、その指示を受けながら現経営陣が判断できる内容も限られ、現場の効率の良い、長期にわたる営業方針を持てないようでは、機能不全です。

太平洋クラブも「東急不動産太平洋クラブ係」が金の使い道に関しては権限を持っていました。これは経営者から直接聞いていました。「金を使わせてくれないんだ!」と・・・

東急不動産がファンドを組んで太平洋クラブの経営をしてきました。5年後、現在の売却をしてしまったのです。旧住友銀行系、太平洋クラブ経営者には「償還資金は別に用意する」として経営を継続して行う約束をしていたそうですが、5年で転売してしまいました。「計画倒産?」との疑いさえ当時言われていました。

過去からの決別

マネーゲームから早く脱して、ビジネスモデルに磨きをかける努力を始めなければ、AGユニオンの「設立趣意書の実現」は難しいでしょう。

これまでのいきさつをすべて忘れて、現在から最良の方策を見つけて実行するのです。これは全ての基本原則です。でも最良の方法を見つけるには、かなりの実力が必要ですよ・! ・・・つづく

【豊洲問題から学ぶ(21)】処分しても終わらない[1]➡
【豊洲問題から学ぶ(19)】皆さん間違いです・!!
【豊洲問題から学ぶ(18)】8人の処分は政争の具?
【豊洲問題から学ぶ(16)】品質保証から政争を排除せよ!
【豊洲問題から学ぶ(14)】どんな不良なのか?
【豊洲問題から学ぶ(12)】社会の縮図[1]
【豊洲問題から学ぶ(9)】「誰が?」ではなく「何が?」です[1]
【豊洲市場問題から学ぶ(6)】投資とマネーゲーム[1]
【豊洲市場問題から学ぶ(5)】石原慎太郎
【豊洲市場問題から学ぶ(2)】水はコンクリートの天敵[1]
【豊洲新市場問題から学ぶ(1)】結論ありきの作文[1]