【希望の党】連合の矛盾、保守と労働組合の連携? 考え方の混乱がもたらすもの

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「どうあるべきか?」と考えることは、「不自由」なことでしょうか? 最近「どうあるべきか? と考えることから、解放されて自由になろう」とのキャッチコピーを耳にします。確かに「どうあるべきか?」と考えることなど無意味だとばかりに「自由奔放」に言動する若者は増えたように思います。いや、かなりの年寄りでも多く見かけるようになりました。




しかし、冷静に見直してみれば、国会議論も、自動車の設計も、商売も、みな「どうあるべきか?」と考えていることに変わりはない。つまり、文明社会は常に「どうあるべきか?」と考え続けてきた結果なのです。どのように理論づけても「どうあるべきか?」と考えずに言動すれば、最悪、身の破滅を招くでしょう。

 

連合、労働組合の連合体が保守勢力と共闘できる?

小池百合子の「希望の党」は連合を取り込もうとしています。でも国民は、この問題をあまり心配していない様子です。

しかし、日本社会の保守勢力は「現在の利権」を守る姿勢に変わりはない。それは、日本社会の現体制を作っている勢力の利益を守ると言うことです。つまり、ゼネコンや大手企業など財閥と言えるほどの利権、政治力を持つ勢力と、さらには官僚組織など既成の利権集団と、労働者とのかかわり合いを見逃していることになります。

上場会社の配当金は13兆円

非上場会社も多くあるので、投資家に払われる配当金は20兆円を下るまい。

このうちの半額、約10兆円を日本社会に循環させたなら、待機児童、高齢者対策、育児支援など、社会問題の大多数が解決できる。利益として決算するのでなく、給与として日本国内社員に回すだけで、不況感は吹っ飛ぶ。

出来るだけ給与を増やす方向にすることだけ考えても、保守と労働組合は対決せざるを得ない。

 

小池独裁色の強い「希望の党」

これが、労働組合の立場に立って、官僚の無駄使いを糾弾する「仕訳」などするはずもない。その仕分けで官僚を敵に回し、逮捕の一歩手前まで追い詰められ、失脚したのが小沢一郎であろう。

「連合」が公明党東京都議団のように「利用されて捨てられる」のを見たくはない。民主党丸ごと合流とならなくても、小池百合子が「丸ごと合流する気はさらさらない」と言ってのけるところは、サイコパスの不利なところだ。「政策一本化は難しいので、緑の党の政策に賛同できる方をお迎えしたい」程度に言っておけばよいのだ。このあたりは小沢一郎そっくりなところで、小池百合子も将来、敵を作り過ぎて小沢一郎と同じようになるのであろう。

【希望の党】サイコパス小池百合子、勝負の時 足蹴にされた公明党の怒り


しかし、それが「どの程度の権限を持ってからになるのか?」

もし「政権を握ってから後」であると、またスキャンダルが出てこないと終わらない。

 

国民には、東京都政での小池百合子の実績を正確に評価してほしいものだ。特に女性には・!


このままいくと、日本社会はアメリカの後を追い「格差が広がる一方」となる。連合は労働者の組合参加率を増やす努力をしなけれなまらないが、労働者の社会的立場を保持できていない。この上小池百合子の主導で民進党の組織、資金を利用されて、労働者の立場を捨て去ってよいものではあるまい。

公明党の二の舞いをすることなく、単にブームに乗るべきではなく、小池百合子にも、あいまいな政策ではなく「労働者の権利をどのようにして守るか?」については具体的に表明させるべきであろう。