【2017トヨタが優勝したWRC】ラリーの楽しみ方を知りたい人へ(10) ターボエンジンの柔軟性がヤリスを勝利へ!

モータースポーツ

2017年2月、テレビ朝日「世界ラリー応援宣言・地球の走り方」(深夜放送)が始まりました。そしてその直後、18年ぶりに世界ラリー選手権(WRC)に参戦したトヨタが、スウェーデンラリーで優勝したのを知っていますか? 今、ラリーが再び日本でブームになりそうな予感? でも「ラリー」っていったい何?という人は、ちょっと知恵をつけて楽しんでみましょう。

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ターボエンジンの柔軟性で、今年のヤリスの戦績が出来た

2017年今年、トヨタのWRCカー・ヤリスが初戦で2位、2戦目で優勝と早々と成績を残せた背景に、このターボエンジンの適応力の柔軟性が、車全体のセッティングに幅を持たせる役割があったと見ています。

ラリーでは、コースによってかなりマシンのセッティングを変えるのがレースの常です。だから、参戦初年度ではデータが不足していて、セッティングが決まらずに良い成績が残せないものなのです。

それがトヨタ・ヤリスの戦績は絶好調で、これはチーム力で情報収集がうまくいった証であり、ヤリス自体の柔軟性が考えられます。つまり、ラフなデータのままで正確なセッティングが出来なくても、大きな幅で適応して高性能を出せるメカニズムであると考えられるのです。

その1つの要因としてこのターボエンジンが考えられます。

つまり、自然吸気(NA)と比べると、標高差(空気の濃度)に影響されにくく、またトリッキーなコースでもアクセルワークについていけるタービンであり、ターボラグが気にならないのでしょう。また低速回転から高回転まで幅広いトルクバンド(有効トルクを発生しているエンジン回転域)があり、コースの特性に合わせてのセッティングがある程度ラフでもよい可能性が考えられます。

今後レースを続けていく中で、さらにデータが揃ってくると、さらにポテンシャルを上げてくる可能性があり、とても楽しみなトヨタ・ヤリスです。

↓↓↓TOYOTA GAZOO Racing公式動画。モンテカルロラリー舞台裏。

次は、サスペンションとボディー➡➡

 

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