オーガスタで行われているマスターズ3日目。ムービングサタデーは明暗を分ける結果になっているでしょうか? 昨日ミラクルチップで16位浮上の松山英樹選手は残念ながらスコアを落としてしまいました。好調を維持している「神の子ガルシア」が首位を保っています。
「神の子ガルシア」ってどんな選手?
スペイン出身のプロゴルファー、セルヒオ・ガルシア。「エルニーニョ」というニックネームが、なぜか日本語訳では「神の子」で通っています。
1999年のマスターズではベスト・アマチュアに入り、すぐにプロ転向。同じ年にヨーロッパツアーでもプロ初勝利をおさめ、同じくタイガーウッズが優勝した全米プロで2位を獲得し、19歳にしてタイガーと対等に戦い、破竹の勢いでした。その時の初々しさの残る、けれどすごいプレーは、まさに「神の子」だったのを覚えています。
ヨーロッパツアーで通算12勝、アメリカツアーで通算8勝を挙げているにもかかわらず、メジャー優勝は未だ果たしていません。
今回のマスターズ優勝を期待しましょう!(本当は松山選手だけどね。)
ガルシアの特徴あるスイング
ガルシア選手のスイングは、非常に特徴のあるスイング。ヘッドスピードは55m/s程度と思われます。
バックスイングで上がったトップの位置からヘッドを垂直に近く落として、非常にフラットなスイングプレーンでダウンスイングに入っています。ベンホーガンが提唱した、首の付け根とボールを結んだスイングプレーンよりかなりフラットで、アドレスの時のシャフトの角度に近いプレーンまでヘッドを落としてきます。そのため、かなり「横振り」と言える打ち方です。
正面からの画像では、インパクトにかけてタメがきつくなっているのが分ります。
ガルシアのドライバーはアマチュアでも使えるM2ドライバー
↓↓↓ガルシア選手のM2ドライバーが確認できます。
ローズとガルシアがオーガスタで優勝争いへ https://t.co/5rQfX8D0J1 #GDO #ゴルフ pic.twitter.com/AaPJa7VHdJ
— GDO編集部 (@GDO_news) 2017年4月9日
ガルシアはテーラーメイドM2を使用しているのですが、本来このようなスイングの場合、重心距離の短い小さなヘッドが合います。テーラーメイドM1にはプロ向けと思われる440ccのヘッドが用意されており、M1を使用するプロが多いのですが、あえて460ccのM2を選んでいるのが興味をそそります。それも、「神の子」と言われる所以でしょうか?
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また、ガルシアはシャフトは80g台のXシャフトを使用(Kuro Kageクロカゲ Silver TiNi 80)しているようですが、最近のPGAツアープロの間では、かなり軽くて柔らかいシャフトを使用するのがトレンドになっています。ローリー・マキロイでも70g台、ジョーダン・スピースでは60g台と、我々アマチュアゴルファーが使うレベルの重さと硬さです。石川遼プロも最近は70g台を使っているようです。そんな中でガルシアは80g台の重さを保っているのは、そのタメのきついスイングの特性によるものでしょう。
ヘッドスピード50m/sを超えるPGAツアープロ(ローリー・マキロイ約54m/s)が70g台のシャフトであるのなら、われわれ40m前後のヘッドスピードを考慮すると40~50g台でRシャフトが相当でありましょう。でも、軽くて柔らかいシャフトはタイミングを合わせるのが難しいもので、プロだからできることなのかもしれません。
M1を使うのか? M2を使うべきか? 我々素人の基準で考えるのであれば、調整機能が付いたM1がいいか、バランス機能がないM2がいいかと考えるべきかもしれません。プロは調整については、いつでも簡単に行えるのであり、アマチュアゴルファーはその日の調子に合わせるには、調整機能が豊富なことはありがたいことです。でも、逆の考えもあります。前の記事をご覧ください。
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