出典:http://www.honda.co.jp/NSX/webcatalog/styling/design/
GT-Rの口コミを読んでいると、スーパーカー世代が多いような気がします。また、世界の車市場のニーズをよく表しています。
個人的趣味の範疇では、好みでどれほど評価しても構わないのですが、「客観的な車の出来」を評論するとなると、自分の好みを前面に出すのは禁物です。
例えば、2017年モデルのGT-Rのデザインについては、私は「大嫌い」です」。自分の好みじゃないのです。これは、一般に【主観的】と言われるものです。だから、コンセプトカーが発表されたときから、それが原因でスペックなど内容を調べることにも関心をなくすほど嫌いなのです。
でも、「GT-R物語」を書くとなると、R35GT-Rがどんな車であるのか【客観的】に評価する必要があります。だから、ある程度の基準を決めて評論せざるを得ません。
これはどの車についても、どのような事柄についても同じことです。「個人の好みは客観的ではないため普遍的価値を持たない」ことを肝に銘じるべきです。
スーパーカー・HONDA NSX
出典:http://www.honda.co.jp/NSX/webcatalog/styling/design/
一方で、新型ホンダ NSXは、明らかに特別設計の手作りの車です。GT-Rは量産ラインに混入して作られますが、NSXは手作りです。
私は、ホンダNSXこそ日本国内で造ってほしい車です。手作りで丹念な仕上げでなくてはなりません。それも見えないところまで完璧を期して、日本人の職人芸の塊であってほしいのです。そこに日本車のスーパーカーであることがにじみ出るはずです。
ホンダNSXの魅力
デザインについては、客観的でないので個人的評論は避けます。
3モーターハイブリッドについては、大変魅力的です。
トラクションコントロールを4輪別々に行う方式としては、BMW750の方が時代の先を行っているようです。でも、BMW750とホンダNSXは、それぞれ車の目的が違いますので、どの程度の出来具合なのかは興味がわくメカニズムです。
ハイブリッド・エンジン
出典:http://www.honda.co.jp/NSX/webcatalog/performance/driving/
ホンダNSXのエンジンと同期したモーターは、エンジン回転の立ち上がりにターボラグを補うように働くとしています。これは、ホンダのハイブリッドの特性を生かした良いシステムで、期待したいターボラグの解消方法です。これからダウンサイジングターボと組み合わせて、応用範囲の広いハイブリッドシステムと言えるでしょう。
ボディーの材質
出典:http://www.honda.co.jp/NSX/webcatalog/performance/driving/
ホンダNSXのボディーの材質については、とても興味があります。
アルミとカーボンなのでしょうか。新素材と高張力鋼鈑(ハイテン)などの組み合わせで、例えば高張力鋼のフロントピラーとなると、部品製造からの加工方法が違うでしょう。
上画像では、ボルト締めが目につきます。異種素材を組み合わせるにはその接着方法が問題となり、ボルト締めはやむ追えない方法なのでしょう。これではラインで流すことはできません。
SPORT HYBRID SHーAWD
出典:http://www.honda.co.jp/NSX/webcatalog/performance/driving/
3.6Lツインターボエンジンと3モーターの組み合わせ。
システム最高出力:581PS
システム最大トルク:65.9kgf・m
最高出力よりもそのコントロールによりコーナリング性能が決まるのですが、どちらにしてもドライブフィーリングは電子制御のプログラムで決まるので、車本体がどのような出来であるのかは、専門家でも分らないでしょう。
現在の車は電子制御が多いので、ゲームの一歩手前の世界です。
GT-Rを選ぶか?NSXを選ぶか?
もし購入するとしたら、日産GT-Rを選ぶか、それともホンダNSXを選ぶか???
これは、極めて無意味なぜいたくな悩みです。
どちらともそれぞれの世界があり、それぞれの基準で評価するしかないのですが、個人的趣味でNSXを選ぶ人が多いのでしょうか。値段を別にすればですが・・・➡【NISSAN GT-R物語(22)】サスペンション・セッティング[1]