【PGAトーナメント、なりふり構わず水着コンテスト】詳細版・経過報告[10]

アコーディア・ゴルフ

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■公益社団法人PGAの体質

PGAは公益社団法人です。こうした組織の存在は「役所的?」となりやすいのです。PGAの場合でも厳格な審査をクリアし続けるには、規格にはまっていなければなりません。それには手続きが大切で、決まりを守るので「決まりきったことしかできない」のです。そして民間企業に比べると、その存在価値は「実績」ではなく、実質役所の決めた規格に合うことが最優先です。実績が目に見えた形で出ていなくともイベントの実施実績があれば、「活動中」のお墨付きがもらえて存続可能なのです。


PGAの場合も計画から2年半も経ちながら、1千200万人のゴルファー創出目標が760万人でも責任を問われない体質なのです。民間企業では組織そのものが存続できませんが、PGAはゴルファーが400万人に減っても存続できることになります。

これではスポンサーから「詐欺」と言われてしまいかねない実績ですが、利害関係者で批判するものはありません。これが業界団体・公益法人などの実態で、極めて役所的・利権的と言わざるを得ないのです。

■現場の荒廃

しかし、一般ゴルファーはPGAとは関係ありません。ゴルフ場・練習場・ゴルフ用品製造販売経営者は真剣です。練習場は廃業が続いています。ゴルフ場はなぜか大きくは減りません。しかし、雑草のグリーン、池の水が枯れている、クラブハウスが荒れているなどの、設備の老朽化、メンテナンス不良などが起きています。客数がほしいのでモラルの低いゴルファーが大量に増えました。ゴルフ場でトラブルに巻き込まれる危険を感じるようになっています。

「20年間で半減した」と危機感を現しているPGAがなぜ「机上の空論を続けるのか?」。初めにすたれていくのはトーナメントでしょうか? スポンサーが「費用対効果が悪い」と判断してしまいますね。何しろ現代は短期主義のファンドの投資家が多いのですから、ゴルフ産業だけに関わっている必要はないのです。アコーディア・ゴルフで見られた土地の「含み資産」を狙った動きは、これからも続くでしょうが、ゴルファー創出に関心のあるファンドはないでしょう? MBKパートナーズがGSの出資でありますが、「長期のゴルフ産業新興」に関心があることを望みます。


■トーナメント、なりふり構わず水着コンテスト

ゴルフ場の社員・PGAプロゴルファーに「ゴルフ産業の振興」とは「ゴルファーの創出」が基本であることをよく理解してほしいものです。「えばっていて」も「客離れ」を進めるだけです。

PGAは当てにできないのならば、JGTOは「ゴルファー創出」とは切り離して「トーナメント観客動員数」のみの増加を狙うべきでしょう。

GDOニュース http://news.golfdigest.co.jp/news/jlpga/article/69685/1/

今年も恒例の水着コンテスト サマンサ主催の女子ゴルフ大会

 

仕方ありません。短期に考え、なりふり構わずトーナメントだけの人気を考えるのです。観客はゴルファーである必要はありません。「興行」のように収益を追い求めるのです。

女子ゴルフトーナメントは男子トーナメントより人気があります。「おじさんゴルフの世界」で美人ゴルファーが人気を盛り上げています。自動車レースの世界では、「レースクイーン」の存在がブームになりました。パラソルガールの必要性を感じることはありませんが、イベントにファンを作りました。

ゴルフトーナメント、それも男子であろうと、レースクイーンのような存在を合わせることも考えるのです。女子ゴルフとのコラボもあり得ます。

■レッスンにも女子プロを派遣する

「女子プロを一般コンペに派遣する」商売をしている人と出会いました。研修生など資金が思うようにならないので、私的コンペに呼ばれて稼ぎになるのであればと、女子プロ志願者を含めて好評でした。

ならばPGAレッスンプロのスクールに女子プロを計画的に派遣するのです。民間のスクールに女子プロがいればそれだけでも「おじさんゴルファー」に好評を博します。また実際のところ一般男性ゴルファーの体力では、女子プロのレッスンのほうが良い場合が多いはずです。

わたしも若いころは岡本綾子プロのスイングを研究しました。青木プロ、ジャンボ、倉本プロなどのスイングでは、真似が出来ない体力差があったからです。ジャンボのクラブを買ってスイングすると、とても振れないことは分りました。そこで岡本綾子プロを参考にしようとしたのです。

当時、岡本プロはパーシモンとダイナミックゴールドの組み合わせで43インチで230ヤードぐらいの飛距離がありました。当時は皆プロと同じ仕様のクラブで、私でも250ヤードほどの飛距離でしたが、ジャンボは280ヤードほどであったと思います。レッスンにはもともと女子プロが最適であると言う看板があります。それを前面に出して、レッスンプロの支援をするのです。なりふり構ってはいられません。

こうしたことはPGAが市場全体に対して無力であり、PGAプロたちがトーナメントを含めて生きていく、当面の方策です。根本的な市場の開拓は、PGAには、組織が生まれ変わらなければ出来ないと見ました。

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