【資金効率(13)】アセットライト[10]

アコーディア・ゴルフ

星野リゾート、アコーディア・ゴルフなど「資金効率の面」からアセットライト経営を目指す動きがあります。ファンド全盛の時代、企業が取り組まなければならない課題でもあります。

【本物の資金効率(1)】  【資金効率(1)】3つの業種[1]などでご紹介した資金効率を考えた「アセットライト経営」について、見ておきましょう。


☚【資金効率(12)】アセットライト[9]
☚【資金効率(4)】アセットライト[1]

 

連結決算逃れ?

ここで連結決算逃れの疑いがあります。つまりグループ全体で分社化の前と同じビジネスモデル、殆ど同じ規模ですので、S-REIT配当金負担が重くのしかかっているはずです。年間40~50億円の負担増加とすると、グループでは赤字の危険があります。AGアセットからアコーディア・ゴルフ本体に支払われる運営費が、AGアセットの赤字を作り出している、または利益を奪っている実態が考えられます。さらにアコーディア・ゴルフ本体では利益を出して株式配当することが迫られています。そのためアコーディア・ゴルフ本体の利益がそのままグループ全体で決算すれば、赤字の可能性があり、配当を続けると資金の流失が続き、行き詰る危険があるのではないでしょうか?

それでS-REIT配当金負担を株式上場しているアコディア・ゴルフ本体の決算から除く必要があると判断していたのではないでしょうか? BT実施後の業績が良ければ、収益性の低下を覆い隠すことが出来ますので、AGアセットを連結決算の枠外の企業としたのではないでしょうか?

しかし、グループで資金に詰まれば、SーREITの価格も不調ですし、今度は資産を失っていますので、銀行借り入れも難しくアコーディア・ゴルフ本体は黒字決算のまま、業績が落ちてくれば「倒産」の事態の可能性が、以前より高くなったと考えられたのではないですか?

上場基準からの逸脱?

この事態は形式上では許される範囲なのでしょうが、本来、一般株主には決算内容が見えなくなって、上場基準を逸脱している状態です。これは、子会社を作って、これに赤字を乗せて・・・

【資金効率(14)】アセットライト[11]➡

【市場を掘り起こすとは?(1)】ライフスタイルに提案[1]
【本物の資金効率(1)】
【資金効率(1)】3つの業種[1]
【市場を掘り起こすとは?(1)】ライフスタイルに提案[1]
【グローバル発注と系列】カルロス日産と章男トヨタの戦い[1]
【アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによる買収について(1)】
「東芝、横須賀の植物工場を12月末に閉鎖。レタスなどの生産・販売も終了」[1]
【ゴルフ場の立地条件(1)】たまに集客の達人!