伝統的な手作り2シータースポーツカー「モーガン・プラス6」の進化! トヨタ・スープラのエンジン(BMW製)積んで0-100km/h加速4.2秒!

モーガン・プラス6 BMW

「モーガン」と言えば、そのクラシカルなスタイルが魅力的なイギリスのスポーツカーだ。そのモーガンが2019年6月28日、最新モデル「PLUS 6(プラスシックス)」の販売を開始した。納車開始は、2020年春ごろを予定だという。驚くべきは、その仕様!話題のトヨタ・スープラと同じBMWエンジン搭載、ボディは接着アルミプラットフォームで超軽量。これこそ、イギリスを代表する「ライトウェイトスポーツ車」だ!!!



「モーガン・プラス6(シックス)」は何者か??

「モーガン・プラス6(シックス)とは何者か?」から始めなければならないのだろう。

モーガン1963年型フロント出展:モーガン1963年型)Wikipedia

モーガンと言えば、伝統的な「ブリティッシュスポーツカー」。100年ほど前に始まった、いわゆる「ライトウエイトスポーツカー」で、ハンドメイドされた車だ。

※「ライトウェイトスポーツ」については、記事下でも説明。実は、マツダ・ロードスターにも関りがある!

現在でも、「イギリス・ウスターシャーのマルヴァーンの工場」で、昔ながらにハンドビルドされている。

エクステリアには、一目でモーガンと分かる伝統的なスタイリングが与えられている。

モーガン1963年型リア出展:モーガン1963年型(Wikipedia

新型「モーガン・プラス6」は「トヨタ・スープラ」と兄弟車?

最新の「モーガン・プラス6」のプラットフォームには最新技術と言ってよい、接着剤とリベットで組み立てられたアルミで構成されたプラットフォームが与えられている。そのために、車両重量は乾燥重量で1075kgと軽四輪車並みである。

さらに、そのパワーユニットはトヨタ・スープラと同じBMW製エンジンが組み込まれ、直列6気筒DOHC 3.0リッターターボ、340PS/500Nm、8速ATと組み合わせて0-100km/h加速は4.2秒とスーパ―カ―顔負けの性能を与えられている。

これぞブリティッシュ「ライトウエイトスポーツカー」の再現で、昔の人々が夢見た性能が期待される。

伝統の「木製」フレーム使用、トネリコは日本原産種!

新型「モーガン・プラス6」は上記の通り接着アルミプラットフォームで、先代と比較してねじり剛性2倍を実現してハイテクとも思われる。それによりシャシー重量は、わずか98kgを実現。

しかし、モーガンの伝統は受け継がれていて、木製フレームも一部組み合わせている。より洗練したものとして、イギリス製トネリコ木材(西洋トネリコでアシュともいう)を使用している。軽くて長持ちするそうだ。

モーガン・プラス6プラットフォーム木製出典:「モーガン・プラス6」プラットフォーム(モーガンカーズジャパン公式サイト

※トネリコと言えば、実は日本原産種の落葉種であり、モーガンにより愛着がわいてきてしまう。木材としては弾力性があり、野球のバットや建築材にも使用されるのだが、日本のトネリコ木材も自動車のフレームに使えるのだろうか?

↓↓↓こちらは、トネリコの樹。庭木としてもよく見かける。

 

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ワイドボディ化で、より美しいプロポーション

そして、ワイドボディ化も実現し、より美しいプロポーションも手に入れている。

↓↓↓伝統的なフォルムが変わっていないところがいい!これでスーパーカー顔負けの0-100km/h加速は4.2秒!

モーガン・プラス6

出典:「モーガン・プラス6」プラットフォーム(モーガンカーズジャパン公式サイト

モーガン「プラス・6(シックス)」は3890×1765×1220mm(全長×全幅×全高)の大きさを持ち、車両重量(乾燥重量で)1075kgときわめて軽量に仕上げている。これぞ「ライトウェイトスポーツ」!

また、100年ほど前に、馬車から進歩したアコーディオンタイプ幌のソフトトップが与えられているが、「イージーアップ Mohair フード」(ブラック)と呼んでいる。

さらに、イギリス伝統のライトウエイトスポーツとして、脱着式の軽量コンポジットハードトップもベースモデル以外では標準装備している。これは、ガレージにハードトップを置いてワインディング走破に出かける醍醐味である。雨の日になると、ソフトトップ(幌)からハードトップ交換して出かけるスタイルが、イギリス貴族の証であった伝統だ。

↓↓↓こちらは、ハードトップを装着した「モーガン・プラス6」。

モーガン・プラス6ハードトップ

出典:「モーガン・プラス6」プラットフォーム(モーガンカーズジャパン公式サイト

そして、ドライブに出かける先は、街中でもハイウェイでもなく、イギリスの牧草地帯が広がる郊外の曲がりくねったワインディングロード。だから、スポーツカーの軽快なハンドリングが必要不可欠なのだ。

 

英国発祥「ライトウェイトスポーツ」の正統派、マツダ・ロードスター

「ライトウェイトスポーツ」と言えば、現在、この伝統をよく伝えている車種としては、(ハンドメイドではない点を除けば)忘れてはいけないのが日本の「マツダ・ロードスター」がある。(イギリス発祥の「正統派ライトウェイトスポーツ」に分類されるのは、「MG」「ロータス」など)

「ライトウェイトスポーツ」に分類される車は、軽量で小型のスポーツカーで、走りの性能がいいクルマの証拠でもある。そもそもイギリスと言えば、モータースポーツ発祥の地ともいわれて、スポーツカーを手作りするスペシャリストたちの宝庫でもあったのだ。

だから、クルマに造詣が深い人であれば、「ライトウェイトスポーツ」と言えば”イギリス発祥”とすぐにイメージできるはずなのだが、最近ではウィキペディアで(日本語で)「ライトウェイトスポーツ」を調べても”イギリス”の文字は見えてこない。若い人たちの理解が浅くなっているのが寂しいかぎり…。

だれか、ウィキペディアに「ライトウェイトスポーツ」はイギリスが育てたカテゴリーであることを書き加えてほしいものだ!

参考記事:ライトウエイト・スポーツカーというクルマの定義について

 

そして、これほど多岐にわたる車種を身近にしていることを、日本国民は幸せとは感じていないようだ。世界の国々を見渡しても、輸入車を除いて見ると、日本しかないのではないだろうか?

自分の好き嫌いでなく、日本のクルマ文化を誇りに思ってほしい!!!

とにかく! マツダ・ロードスターはブリティッシュ「ライトウエイトスポーツ」の伝統を踏まえて、幌(標準車)や電動ハードトップ(CF)までそろえている。

それに、FRによる走りの楽しみも追及している。

ボディサイズも手ごろで、BMW・Z4よりも「正統派」と言えるかもしれない。

皆さんも「ライトウェイトスポーツ」に目覚めてみませんか?

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