BMWi3マイナーチェンジで航続距離390km(JC08モード)を実現! 最高で511kmも

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「マイナーチェンジ」との言葉は、もはや使わないほうが良いのかもしれない。最近は毎年のマイナーチェンジではなく2年と、間隔を置くが大幅な改良を行ってくる。小手先のデザインの小変更にとどまらず、性能面までも大幅に改良してくることは増えました。それは電子化により「3年たてば古代の遺物」と言われるほど進歩してきたPCなどと同じように、電子装置の進歩は早く、2年たてば最新の装置を積まざるを得ないということです。




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出典:http://www.bmw-i.jp/BMW-i3/Design/

走行距離の大幅な延長

BMWi3は純然たるEVですと、120kmとちょっとした遠出が心配になる状態です。それが390kmと大幅に延長され、発電機(レンジ・エクステンダー)を積んだモデルになると511kmとJC08モードの記録ながら大幅な伸びを見せます。これでやっと実用域になったものと感じます。

改良の主なところはバッテリーの高密度化にあるようで、同じスペースで22kWhだったものを33kWhに増強することが出来ています。これは実用車として使い方が大幅に広がったことを意味していますが、単独で電気自動車としてその分野を確立できたか否かについては、少々結論を待たねばならないでしょう。それはBMWi8との関連があるからです。

近未来のロールスロイスとバンデンプラス・プリンセス

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出典:http://www.dd6.jp/vandenplas%20princess.htm

その昔、バンデンプラス・プリンセスというミニに似た車がありましたが、それもそのはず設計者は同じ人物でした。この車は高級車との位置づけで、外観はミニに似ていても、中身は豪華仕様となっています。それはロールスロイスのオーナーのセカンドカーとしての位置づけで、日常のお買い物などはバンデンプラスでどうぞとのことでした。

BMWi3を見たとき、すぐに思い出したのがこの関係性でした。

つまり、BMWi8がロールスロイス、i3がバンデンプラスです。BMWi8のオーナーのセカンドカーとして同時に発売したのではないのかと思ったのです。だから、買い物車ならば120kmの航続距離でも十分であるのであり、地球環境に配慮してBMWi8、i3を同時に所有することがステータスなのでしょう。

実際には多種の組み合わせがあり得るのでしょうが、これはBMWのブランド戦略と考えても良いようです。

カーボン多用のボディー

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出典:http://www.bmw-i.jp/BMW-i3/

現代のロールスとバンデンプラスはアルミのシャーシにカーボンボディーを備え、大幅な軽量化に成功し、製造工程すら自然エネルギーで発電された電力を使っているとのことです。構造を構成する素材から未来志向で、まだ採算ベースであるとは考えにくいのですが、2021年の新燃費規制クリアを目指す大きな方向性を示しているのでしょう。

さて、近未来は日本の早稲田大学が開発した新エンジンの開発などを踏まえて、どの方向性が良いのでしょうか? 日本では原子力発電の始末も絡み、大きな政治問題でもあります。