2022年テスラ モデルY(SUV)、欧州でランキング首位!

電気自動車(EV)

2022年11月、テスラのモデルYが欧州のモデル別販売ランキングで首位となったというニュース。電気自動車(EV)市場の動向が気になる昨今だが、未だにテスラがEV販売のけん引役のようだ。欧州でのEV販売の動向と、テスラ モデルYの性能を少し詳しく見ておこう。

2022年テスラ モデルY、欧州でランキング首位(SUV)!

2022年11月ですが、テスラのモデルYが欧州のモデル別販売ランキングで首位となったというニュースが出ました。SUVカテゴリーの中で首位ということなんでしょう。また11月発表なので、9月の統計ということでしょう。

テスラ「モデルY」、欧州新車市場で初の首位に 9月欧州新車販売台数で | Merkmal(メルクマール) - (2)
JATO Japan Limitedが欧州の自動車市場に関する最新リポートを公開。テスラ「モデルY」が約2万9400台を販売し、首位となった。 - (2)

  • 販売台数2万9367台、前年同月比227%増。
  • 欧州では、販売された新車のほぼ100台に3台をモデルYが占めるようになった。
  • ドイツでは、モデルYがフォルクスワーゲン「ゴルフ」を上回って首位となった。
  • 27か国のうち他の14か国でもBEVモデルで首位となった。
  • 電気自動車(BEV)の欧州でのシェアは、ドイツ27%、イギリス24%、フランス14%となった。

だいぶテスラのモデルY人気がけん引して、ドイツ、イギリス、フランスのBEVシェアを伸ばしたことが分かってくる。ドイツでは新車販売台数の4台に1台がBEV(純電気自動車、バッテリーだけで動く電気自動車)になったってことか!

だけどー、ドイツは電気不足だから、急激なBEVシェア加速で電気不足にならないのか??

一方でノルウェーは、電力を水力発電で95%賄っているので、BEVの普及に手厚い補助金を充てている。BEVの新車販売に占める割合は2021年で64.5%、PHEVが21.7%と両車で86%を超えている。2022年3月期では税率の改正でBEV86%、PHEV5.8%と急変したが、両車で92%ほどと、脱炭素先進国だ。

また、ノルウェーは石油と天然ガスの産出国で、輸出割合は石油84%、天然ガス94%になる石油エネルギー輸出大国だ。主にドイツなど欧州、アメリカに輸出しており、現在ロシア産の石油天然ガスが輸入できない欧州では、今後もノルウェーからの輸入量が増えていくものと見られる。

これはなんとしたことか!!

ノルウェーは自国の脱炭素を進める一方で、その財源を石油資源の輸出に頼っているってことなのだ!つまり、自国でCO2排出量を減らす一方で、他国でのCO2排出を促している結果になってるのだ。ある見通しでは、ノルウェーは国内で削減する炭素1に対して、40倍の炭素を輸出していることになるそうだ。

こういう現実を見ると、単純にBEVに切り替えるだけでは脱炭素とはならない!

世界中で発電を自然エネルギーに切り替えななければ達成できないのだろう。

現状では脱炭素に貢献しているのは、自動車ではBEVではなくHVとなっている。つまり、燃費の良いエンジンで発電していることで、炭素排出量は削減されている実績があるのだ。逆に、低効率の石炭発電を利用してBEVを増加させている欧州では、CO2排出量を減らせないどころか増加させている可能性もある。

BEVが普及すると失業を増やしてしまう事実と合わせて、社会の行き詰まりを産み出すだけかもしれないのだ。

ではなぜ、自動車業界は世界で一斉にBEV志向となったのだろうか?

コロナ規制解除により、欧州では新車販売台数も増加

欧州では、新型コロナの規制が解除されていることで、新車販売台数も前年同月比で伸びているようです。

これは自動車産業にとっても良いことです。

それに、2022年当初にテスラのモデルYが発売されたことで、すごくタイミングが良かったのでしょう。「新車を買うならテスラのモデルY」っていることになってる?

2022年、欧州BEVのメーカー別シェアは?

テスラを除くと、販売台数全体に占めるBEV割合が最も高いブランドはMGが42%で首位だった。2位にはルノーが18%で続いた。

テスラ「モデルY」、欧州新車市場で初の首位に 9月欧州新車販売台数で(Merkmal)

テスラを除くと、販売台数全体に占める割合は、1位はMG42%、2位がルノー18%ということだった。MGが頑張っているのは意外だった!

MGも、2022年に欧州で5ドアハッチバックの新車「MG4 EV」が発売されるから、誠にタイミングが良かっただろう。

MGは、もともとイギリスのスポーツカーブランドなんだけど、今は中国の傘下なんだよね…。

2019年にはすでにMG『ZS EV』が発表されている。

MG4 EV
MG4 EV

ルノーは、2022年の上半期に、「電動車(EVとPHV、ハイブリッド車)の販売比率が36%に到達した」と発表している。

そして、2022年5月に発売した新型EV『メガーヌE-TECHエレクトリック』が人気で、7月には販売台数2万台を突破したと言われている。

ルノー メガーヌE-TECHエレクトリック
ルノー・メガーヌE-TECHエレクトリック

ヨーロッパでは、BEVの販売台数シェアが着々と伸びている。

 

テスラ モデルYの性能は?

では話を戻して、2022年11月、欧州のモデル別販売ランキングで首位となったというテスラのモデルYの性能、スペックを見ていこう。

テスラ モデルY
テスラ モデルY

とりあえず、昔からお世話になっている車雑誌「CGカーグラフィック」のネット記事を挙げておく!

テスラ・モデルYパフォーマンス(4WD)【試乗記】 ハマればやみつき - webCG
サプライチェーンの混乱や半導体不足もどこ吹く風で、好調な業績を維持し続けているアメリカの電気自動車専業メーカー、テスラ。日本に上陸したクーペライクな新型SUV「モデルY」の走りを確かめながら、全世界で支持される理由を探ってみた。

時間ができたら、スペックをまとめていこうと思っている…。