運転の仕方で燃費が左右されることは、かなり浸透したようです。そのためか赤信号で停止している状態から発信するとき、急激にアクセルを踏まない人が増えました。
故障とは・!
そんな無理を繰り返していたので、ある時エンジンに力がないことに気付き、ディーラーに持ち込んで見てもらいました。するとエンジンのシリンダーヘッドとシリンダーブロックを止めてあるボルトが緩み、圧縮空気が抜けないようにしていたガスケットが吹き抜けて、ガソリンが染み出ていました。
「アルミなんだからボルトをあまり締められないからね・!」と整備士に言われてしまいました。エンジン過回転でガスケットが吹き抜けたのでした。レッドゾーンに入っていたのでしょう。耳だけで判断していると、過回転して、エンジン音がかすれたようになってから分りますので、毎回、過回転していたのでしょう。故障はメカニズムの許される以上に使ったとき起こることを身に染みて理解しました。
しかし、それが人間も同じであることを知るのは、もう少し後のこととなりましたが、少なくとも私に万物に通じる「過負荷」の概念を知らしめた出来事でした。ブラック企業の経営者たちには、メカニカルに物事は考える必要があることを知ってもらいたいものです。アメリカンファンドにもね・!
燃費だけを考える信号グランプリ・!
信号グランプリなど何の役にも立たないことであると言えるのですが、現在の信号グランプリは、燃費を気にしてか「そ~~」とアクセルを踏んでいるのが分ります。確かに燃費は良くなるでしょう。しかし、発進が遅いことで渋滞がひどくなっていることをご存知でしょうか・? これではトータルで燃費も悪くしてしまいます。
交差点で止まって発信するとき、出来るだけ早く制限速度、例えば50km/hにまで達しないと、交差点の青信号の間に通過する車の台数が少なくなってしまうのです。先頭車両がもたつくと、後続の車両が発信するのが遅れることが分かるはずです。信号機のある街中では、青信号の間に通過できる車の数で流量が決まりますので、出来るだけ早く制限速度に達する必要があるのです。昔のように制限速度までは全力で加速すれば、渋滞は少なくなります。でも危険は避けてください。そしてATでも出来るだけシフトアップを早め、つまり低回転ですることが燃費向上になるのですが、同時に渋滞を招きます。そこで初めのほんの少しの加速時間は、出来るだけアクセルを踏んでほしいのです。渋滞が少しだけ減り、燃費も全体では向上できるのです。