【たまに集客の達人[イベント2]】オリンピックと経済効果[2]

集客の達人(経営)

オリンピックのための競技場建設について「予算の削減」が進められようとしており、競技団体は反対しています。オリンピックは人類最大のイベントですので、今回は、「集客」の観点から「イベント」の本質について見ておきます。

☚【たまに集客の達人[イベント1]】オリンピックと経済効果[1]

イベントは単独では役に立たない

イベントを企画するとき、イベントを運営構成する専門家だけでなく、その前段階とイベント後の方策のを立案出来る専門家を加えるべきなのです。いえむしろ全体を総合する立場の経営者が主体となって進めることが必要です。

アウトレットで集客に成功しているのだけれども実売に結び付かないことが起きます。ショッピングモールでも起きるのですが、特に郊外のアウトレットでは、起きやすい現象です。なぜなら近所のショッピングモールであるのなら、買い物が主力になりやすいのですが、郊外では観光気分でついでにショッピングの感覚が強くなるからです。その場合は飲食業、レストランや喫茶店などは盛況で、他の物販は伸び悩むなどの現象が起きます。これはお客様の「購買動機」と「来場動機」が別であるからです。

イベントを考えるとき、この「購買動機」に結び付く仕掛けが必要です。初めに「来場動機」があり「購買動機」につながるストーリーなのです。ストーリを繋げる仕掛けが必要なので、単独では機能しにくいのです。

アウトレットは出来始めたころ「物珍しさ」で集客に成功したのですが、買わずに遊んでレストランにより帰ってしまう人も多かったのです。観光気分ではなく、そのアウトレット独自の実用的な用途での購買動機が必要だったのです。観光気分での来場からのついで買いと、実用目的の買い物の両方をつなげるストーリーです。

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オリンピックの実用の必要性

日常生活におけるオリンピックの必要性は、一般人としてはほとんどない人が大半でしょう。イベントとは、単独で機能しにくいので前後の施策と共にストーリーを描いて、今から国民の実用目的を作り上げる必要性があります。

例えば、「アスリートファースト」と称しても競技団体は専用の競技施設を欲しがります。そのため建設費用が掛かることも要求してしまうのです。その後の運営に責任を持つストーリーを東京都としては提出させるべきです。それがなければ競技団体が施設を望む資格がないのは明白なのですが、誰もその後には責任を持ちません。

実用の必要性に結び付けないと、どのようなイベントでも利益の上では失敗です。競技団体は施設利用計画を作り半永久的に責任を持つとなると、オリンピックは必要がないことが分かります。オリンピックがなくとも、競技振興策を取ることが出来るのに行ってきていないのです。立派な施設を作り、その経費に責任を持つとなると、競技振興策を取ることが必要となります。そこで初めて、イベントの必要性がないことに気付くのです。

イベントの有効な必要性は、本当は市場の「蹴とばし」の働きとしてあるのです。そのことに気づくことは、待っているのではなく自分から打って出る必要性があると気付くのです。それが「提案型販売」です。

蹴とばし

どのような広告でも1回で成功することはめったにありません。それは宝くじに当たったと受け止めるべきです。ストーリーが繋がっていなければ物理的に起きえないからです・・・・・

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