【ゴルフのスロープレーについて解決編(15)】MBKパートナーズの狙い

アコーディア・ゴルフ

アコーディア・ゴルフ(AG)の社員には、他のセミナーのついででしたが、スロープレーについて、データで検証する方法を示しておきました。MBKパートナーズのこれから改善に臨むキーポイントになる項目です。

株式会社アコーディア・ゴルフ株券等(証券コード:2131)に対する 公開買付けの開始に関するお知らせの中で田代裕子AG社長は次のように語っています。

引用出典:http://www.accordiagolf.co.jp/pdf/161129-1.pdf

❝コース混雑の緩和に向けた最新のカートの導入、 混雑の科学的な原因分析及びコース改造等の施策の実施❞

☚【ゴルフのスロープレーについて解決編(14)】
【ゴルフのスロープレーについて解決編(1)】



グローバル企業と日本企業

ついでに少しだけグローバル化していく日本企業に一言、言わせてもらいたいのです。

日産は外資になってしまいましたので、グローバル化で軸足を日本国内に置かなくなるのは致しかたのないところです。しかし、ホンダも「多国籍企業」の道を歩んでいますが、トヨタ、コマツは「日本社会に何が出来るのか?」と考え、トヨタは国内生産台数を一定数確保しており、コマツは地方に本社機能を移転して社会貢献しています。本田宗一郎が生きていたなら、ホンダも何がしかの日本社会に対する貢献を考えたのではないですか?

外資系ファンドが投資の視点から行う企業活動では、社員を人間として捉える質が違ってきています。ファンドの元で腕を磨いてきた金融の専門家たちは、社員の人格を認識できなくなっているようにさえ感じます。

「安いところから買えばよい」する日産自動車の「グローバル発注」と、トヨタの「下請け制度」との優劣はまだ決着していません。日産自動車はバッテリーの自主開発をあきらめて売却してしまいました。本田はAIの開発でグーグルと契約しました。トヨタは燃料電池の開発に成功しましたが、水素社会の実現には懐疑的であり特許を公開しています。全てを自前で開発する時代も終わり、営業と製造を別企業で役割分担する日も近いのでしょう。

下請けを引き連れたトヨタ式の日本社会に根付いた人間の育成を、どこまで押し通すことが出来るのか?それがピケティー氏の研究成果にある格差の拡大が続く世の中を、少しでも押しとどめることになるのか? 激しい争いの中で決着する日が来たとき、どんな光景が広がっているのであろうかと考えてしまいます。

企業のグローバルな活動が格差を開き、人々の主権がとどかない世界を作り出していることは事実です。これを「人間疎外」と呼ばないで何というのでしょうか?

日常業務に忙殺されるばかりでなく、少なくとも時折立ち止まって考える人間でいてほしいものです。

エリートと自負するのであれば、より考える義務も生じていると自覚してほしいのです。

CSを上げるのは総合力

必要な満足をお客様に感じてもらい再来場を促す力があれば、プレーフィーを周辺の競合ゴルフ場より安くする必要がなくなります。アコーディア・ゴルフは安さで再来場を促す代わりに品質を犠牲にしてコスト削減をしてきたのですが・・・・

【ゴルフのスロープレーについて解決編(16)】➡

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MBKパートナーズとアコーディア・ゴルフのコラボ(1)
【アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによる買収・実践編(1)】
【アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによる買収について(1)】