2017年2月16~19日の「ジェネシス・オープン」は、リビエラカントリークラブで行われました。松山英樹選手、石川遼選手とも出場しましたが、残念ながら予選落ちという結果になってしまいました。前週優勝した調子の良い松山選手まで阻止したリビエラCCとはどんなコースだったのでしょう? 日本には似ているコースがあるのでしょうか?
リビエラCC、とてもとても戦略的なゴルフ場
リビエラCCは、1926年開場の歴史のあるゴルフ場です。設計はジョージ・トーマス。18ホール、パー71で全長は7322ヤードです。コースレートは75.6というから、これだけ見てもアマチュアはビビってしまう難コースで、とてもとても戦略的なゴルフ場です。
リビエラCCはこれまでにメジャー大会も数回開催されていますが、その難しさを表しているエピソードは、
あのタイガーウッズでさえ未勝利のコース」であることです。
今回も、勢いのあった松山選手が勝てなかったのも仕方のないことと思えます。
マキロイ選手も、このコースについて「ティショットを飛ばさなければならないということはないけれど、フェアウェイ、グリーンともできるだけ正確に位置にボールを落とさなければ良いスコアをだせない」と言った、プロでもシビアなコースなのです。
数々の名物ホール
1番は、クラブハウス前のティグラウンドから、約21m下のフェアウェイへと打ち下ろすホールです。日本のコースでは山岳コースも多いため、スタートホールからこんな感じはよくありそうですよね。
6番のパー3は、なんとグリーンの真ん中のバンカーがあります。ピンポジションによっては異なる攻め方をしなければならないから、ジョーダン・スピースは「2つの違うパー3をプレーするようなもの」と言ったそうです。アマチュアなら、左のピンポジに狙ったつもりなのに、その日に限って?まっすぐ飛んでバンカーにはまる、なんてことがありそうですね…。それからプロはグリーン上でウェッジ使えますけど、アマチュアはパットで迂回するしかありません…。その分、何打打つことやら…。
8番の433ヤードは、フェアウェイが左右に分かれて(ダブルフェアウェイ)、その間には深いラフとバンカーが横たわっています。2015年には石川遼選手が真ん中のブッシュに入れてしまい、ロスとボールになりました。
リビエラCC “世界最高のパー4”の難しさは? https://t.co/fVPUEgM8zT #GDOニュース #ゴルフ
— GDO編集部 (@GDO_news) 2017年2月19日
10番の315ヤードは、ツアーで最も有名な1オン可能なパー4の1つです。ベン・ホーガンも、ジャック・ニクラウスも最も素晴らしいホールと言ってます。距離は短いのですが、グリーンの幅は狭いところで7ヤードしかなく、周囲はおびただしい?バンカー数! アマチュアにとってはアイランドグリーンよりも恐ろしいのではないでしょうか? 何回バンカーショットすればよいのやら…。 プロでも1オンすることは難しく、バーディも簡単ではないようです。(↓↓↓プロでもパーオン率が59.6%!)
2012年から昨年大会までの記録で「75yd以内の2打目でパーオンする確率」が、ツアーのあらゆるコースの、あらゆるホールで最も低い。その率、わずか59.6%。“10回に4回は乗らない”わけだ。
引用:GDOニュース
「グリーンの真ん中にバンカーがある」日本のゴルフ場
リビエラCCの6番パー3のように、グリーンの真ん中にバンカーがあるゴルフ場は日本にもあります。まだプレーしていないゴルファーは、一度トライしてみてくださいね。
静ヒルズカントリークラブ(茨城県)
静ヒルズカントリークラブ(茨城県):12番パー3
↓↓↓こちらは、静ヒルズカントリークラブの12番パー3。グリーンの真ん中にバンカーが!!
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彩の森カントリークラブ(埼玉県)
彩の森カントリークラブ(埼玉県):4番パー3
↓↓↓こちらは、彩の森カントリークラブの4番パー3のグリーン!こっちは深くて大きいから、入ったら大変ですね!
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セントクリークゴルフクラブ(愛知県)
セントクリークゴルフクラブ(愛知県):南コース4番パー4
リビエラCCは、芝も難しい!
さらに、リビエラCCのグリーンの芝の種類は、1月の「ファーマーズ・インシュアランス・オープン」で石川遼選手を悩ませたポアナ芝。
その特徴により、芝の伸びた午後には、ボールがどっちに転がるか予測がつきにくくなります。
ラフも、キクユ芝という種類で厄介そうです。特徴は、葉がしっかりとしている上に、クラブに絡みつくような粘りがあるといいます。また、芝の目がわかりにくく、かなり手ごわそうです。
これまでの最少ストロークは?
リビエラCCでの大会最少ストロークは、20アンダー。1985年にラニー・ワトキンス(米ツアー通算21勝)が記録したものです。しかも、”ツアー史上最も長い間破られていない大会最少ストローク”として30年間も記録を更新し続けている、といいます。恐るべし、リビエラCC!!
2017年、リビエラCCでの優勝者はダスティン・ジョンソン
今年のリビエラCCは悪天候に見舞われて、最終日は36ホールとタフな試合。それを制したのは、ダスティン・ジョンソン! スコアは17アンダー。これにより、世界ランキング1位の座も、ジェイソン・デイにとって代わりました。
ダスティン・ジョンソンが今季初勝利で世界ランク1位に浮上 https://t.co/lnO0WoepQa #GDOニュース #ゴルフ
— GDO編集部 (@GDO_news) 2017年2月20日