【トランプ大統領にとっての武力攻撃(4)】トランプ大統領の武力は目前の判断が基準?

トランプ・アメリカ大統領

つい先日まで米韓合同演習に参加していたカール・ビンソンをまた呼び戻すことを発表したのは、通常ではあり得ないことです。当然に北朝鮮に対するけん制と受け止められているのですが、事態はもっと深刻でありましょう。

➡【トランプ大統領にとっての武力攻撃(3)】大規模爆風爆弾

➡【トランプ大統領にとっての武力攻撃(1)】空母打撃群


トランプ大統領の武力とは?

シリア攻撃に関しては、各要素の関連性について、実によく読んだタイミングと方法論を選んだのですが、北朝鮮攻撃に関してはどうなるでしょうか?

トランプ大統領がシリア攻撃を決断したのに、娘のイヴァンカ氏の影響が大きかったと言われています。トランプ氏に限れば、あながち噂の域に止まらず「幼い子供を殺した」との娘の憤る気持ちが大きく影響した可能性は高いと言えます。

 

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つまり、トランプ大統領の思考では「直感として捉えられる理解」が支配すると考えられるのです。政治に必要な多くの物事の関連性をにらんだ「スーパーな方法」とは違って、「明確に見える答え」を求めているのが感じられるのです。

つまり、問題を客観的に眺めて、メカニズムとして捉え、関連性をよく理解して行動しているとは思えないのです。

「北朝鮮は悪いことをしている」と言った言いまわしが多く聞かれるツイッターのつぶやきがそれを示しています。常識的には「良い悪いは立場で違ってくる」のであり、また悪い面と良い面とが混在し、あるいはその程度もまちまちです。これをこのように言い切るには無理が感じられるのですが、トランプ大統領は「メキシコとの壁」のように極端に言い切ります。

武力行使の基準でも「世界の警察はやめた」と言い切っていながら、「幼い子が殺された」として警察行動に出ています。「警察行動はアメリカのお金と人命が掛かる」から「やめた」としていたのは、「アメリカの負担」がその動機になっています。今回の「子供が殺された」とした理由は、「アメリカの負担となる」ことを上回る動機になっていると言うことではなく、隔離して捉えている感がします。

トランプ大統領の判断は、世界の政治・経済・軍事などの現実と、理想との関係性を計算しているのではなく、その時その時の面前の判断が基準となっています。これは軍事スタッフの読みと、政治経済のスタッフの読みとの関連性を見ながら判断するのではないことを裏付けています。

オバマ元大統領の場合とは違って、トランプ大統領は軍事力を使う可能性が大きいと見ることが正しいのでしょう。

北朝鮮に対する武力行使

トランプ大統領の判断基準は「稚拙」とも感じるところがあります。「無敵艦隊」「空母よりも強力な潜水艦」などの表現は、子供のように感じます・・・・【トランプ大統領にとっての武力攻撃(5)】北朝鮮に対する武力行使➡